夜の「国宝:興福寺五重塔」です。
国宝の仏塔の中でも筆頭格と思います。
寺は「猿楽池」の北側に位置し、「東大寺」や「春日大社」以上に「古都奈良」の中心地として地の利を抑えています。
夜でも散歩がてら立ち寄れ、眼前での撮影が可能です。
より身近に感じられて旅を満喫出来ます。
ただ、この寺の実情については何にも知らないので、信者・関係者の方にはご無礼の限りですが、これほど「政治と金」の臭いする寺もないと思っています。
ずばり「悪役」のイメージです。
「藤原氏」の庇護下にあったからか、政治団体化した宗教勢力の代表として「比叡山延暦寺」と双璧をなす気がします。
とは言え、ここの国宝は「阿修羅像」を筆頭として本当に素晴らしいです。
これが常時、観えるのも「国宝館」があり、その運営に必要な人件費が賄えるからです。
滋賀県とかの「古寺」で無住職の寺のため、国宝級の文化財が「秘仏」ではなく、ただの「保管」になってしまっていて、伺っても拝観出来ないケースがあります。
こういう状況に直面すると、「文化財・管理設備・人」のバランスを保つ「金」は大事と思います。
「拝観」は、盗難のリスクが高まる中、「観光」と同義とも言えます。
「風情」も考慮して運営を考えるとなると本当に難しいことです。