場所はタイトルとは全く関係ありません。
ただ宿泊した部屋で山崎豊子作「華麗なる一族」を放映していたので連想してしまいました。
ここは福島県「塩原温泉」の「明賀屋本館」です。
昭和の団体旅行が盛んな時代に、建物を「継ぎ足し」、「継ぎ足し」して無理矢理作られた旅館の典型でした。
部屋も住み込み部屋のようで、料理もイマイチ、ドラマで見る「昭和の下宿生活」を連想しながら泊まりました。
しかしここには有名な「川岸露店風呂」があります。
「継ぎ足し」の隙間を縫うように作られた木造の長い階段を下っていくと、最高の泉質と景色が待っています。
鉄分と塩分が濃厚に混じった緑色の泉質が、川沿いの複数の湯舟をヒダヒダにしており、そこに浸かりながら「鹿股川」のせせらぎと景色を堪能出来ます。
温泉臭も含め五感全てが満たされます。
何となくですが、西日本と比較すると得意領域だけで勝負する温泉施設が、東日本で目立つ気がします。
写真は、帰り間際に撮影した「太古館」と名付けられた、この旅館本来の「本館」です。
車をこの位置にまで無理にバックさせて撮影しました。
何と「帝国ホテル」と同じ人が設計したとのこと。
気を引くだけの風格が漂っていますが、今は入口としても使われておらず、いつからこのような放置状態になっているのか非常に残念でした。
この車の「ランチア」というブランドも長い歴史を有してます。
ただ、築き上げてきた「ラリーにおける栄光のレース実績」や「業界全体に与えたデザイン」等の貴重な歴史的財産を、うまく新車開発に活用することが出来ず、消滅の危機に瀕しています。
何故うまく活用出来ないのか?自分の好みであるだけに本当に悔しいです。
一緒に撮影していて重なってしまう侘しさがありました。
やっぱり「華麗なる一族」の展開と潜在的につながっているかもしれません。
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