2017年10月28日土曜日

雷滝(かみなりだき)


車で長野県北部の「城巡り」をしていて、「万座温泉」経由で「群馬県」へ向かおうとしていた道中でした。

「雷滝」なる看板を発見しました。

名前が格好良く興味が湧いたので立ち寄ることにしました。

有料で夕方だったのですが、ギリギリ入れました。

名前とのイメージはともかくとして、別名「裏見の滝」と呼ばれるように滝の裏側に回り込めます。

滝については、時間に余裕があったら立ち寄るレベルなので、詳しくは知りませんが、まれな体験だったと思います。

個人的には「裏音の滝」でした。

人が周囲にいなかったので、ジーっと裏から見ていると、岩と水に囲まれているからか、滝の音が地響きのように反響し、全身に振動が伝わってきます。

濡れてもいないのに「滝行」しているような気持ちの良い錯覚が、「集中力」を高め心を澄ましてくれました。

そのあと近くの「山田温泉」へ立ち寄り、シンボルの「大湯」で入浴しました。

新しい仏閣風の建物でしたが風情というか「風格」があります。

硫黄臭が漂う中、湯船に浮かぶ大量の「湯の花」に驚きつつ、素晴らしい泉質を堪能しました。

2017年10月21日土曜日

松本城


家内の実家「埼玉県熊谷市」に帰省する際に、車で旅を兼ねて帰ることが多いのですが、長野県を通過するとき、かなりの頻度で「松本市内」は通ります。

昔から交通の要衝であり、信濃守護職もここが拠点でした。

「松本家具」に代表される「民芸品・工芸品」に秀逸な品ぞろえの店も多く、かなり散策が楽しめます。

当然ながら国宝「松本城」はいつも拝んでいます。

この写真は、松本市内の有名な「バー」巡りをしたときに、酔い覚ましで「城の公園」にフラフラ行って、偶然撮影出来たものです。

(松本市は凝った「バー」が多く、夜が「酒とつまみ」だけでいい人はかなり楽しめます。)

秋とはいっても風はかなり冷たく、雲一つない月夜でした。

その天気のおかげで、きれいに「逆さ天守閣」が堀に映えており、びっくりしながらムチャクチャ感動しました。

おそらくこれほど鏡写しになるのは、天守台が大きな堀(池に近い)とつながっているここだけです。

「平城様式」ならではのことで、これほど身近に観れることを入場無料の「城の公園」に感謝した夜でした。

さすがに今の時間に天守閣内には入れませんが、天守閣と連立複合している「月見櫓」からも、こんな月夜を眺めてみたいものです。

いい「つまみ」が堪能出来たので、酒が弱いにもかかわらず、もう一軒行きたくなりました。



2017年10月14日土曜日

榛名湖



「車」漫画で有名な「頭文字(イニシャル)D」に出てくる「秋名湖」は、群馬県にある写真の「榛名湖(はるなこ)」がモデルです。

主人公は愛車「86トレノ」で、毎朝湖畔のホテルに実家で作っている「豆腐」を運びます。

その道中がコースとなり、ドライビングの腕を磨いていくのです。

長い連載でしたが全巻読みました。

基本は決まっています。

深夜に「関東地域の峠族」が集まって、レース情報を聞きつけた観客が道沿いで見守る中、峠道で「上り」と「下り」それぞれの勝敗を決するという、極めてシンプルかつ閉鎖的なストーリーです。

登場する車も高性能の「新車」でなく、やや型落ちの「旧車」を改造して、大切に扱っています。

日頃の生活はほとんど出てこず、主人公ですら地元で何の仕事をしているのかわかりません。

車のある範囲の背景だけで物語が進行していきます。

でもはまりました。

地元開催の「レース」という非日常的なワクワク感は、「祭り」の集まりと相通じるものを感じます。

「旧車」と「太鼓台」はどちらも好きなので当然かもしれません。

実際の湖への道中も快適なドライビングコースですが、ドリフトしたような黒いタイヤ痕が結構ありました。

あきらかにコースアウトしているラインや不自然に新しいガードレールも目立ち、ただならぬ不穏な気配も感じます。

少し悪寒もするので、夜にここは通れないです。

私はあっちに連れていかれかねません。

出来れば漫画かゲームの範囲内で収めてほしいものです。

2017年10月7日土曜日

瑞巌寺 伊達政宗


宮城県にある「日本三景」で有名な「松島」に「瑞巌寺」はあります。

荒廃していた寺を「伊達政宗」が再興し、桃山様式の「本堂」と「庫裏」は国宝指定されています。

「松島」のある海岸線から、長い参道をずっと進むと見えてくるその雄姿は、見応えあります。

他でもそうですが、戦国武将が造らせたものは「歌舞く」からか見栄えが良いものが多いです。

写真は、寺内に展示されている「伊達政宗甲冑像」で、「愛姫(めごひめ)」と呼ばれた正室「陽徳院」が作成させたものです。

公27歳、朝鮮出兵時の勇姿を再現させた等身大の像で、経緯はよくわかりませんが政宗の遺言で、なんとこの像には「両目」があります。

違和感があったのは「眼帯をしていない」からだと、しばらくは気がつきませんでした。

かなりリアルで一人で展示室にいるのは正直怖いくらいです。

実物の甲冑だけに臨場感というか迫力があり、武将としての「威厳」が伝わってきます。

しかし、仙台城の凛々しい銅像よりもこちらが本人のイメージに近いだろうと思いますが、「伊達男」かどうかは微妙です。

当時の「男前」の基準は、現代とは違うので仕方ありませんが、奥方の目が光る中での制作過程にはどのような注文が出されたのか興味深く感じます。

目のことからしても、夫婦間で交わされた「いろんな思い出」を叶えたかったんだろうなあ。