年末に旅したときの福岡県「門司港駅」です。
ここほど「近代の日本」を象徴する雰囲気の駅舎もないと思っています。
2代目で大正3年に完成し、重要文化財の指定を受けています。
もともとの名称は「門司駅」でした。
鹿児島本線の起点駅として「関門連絡船」で本州の鉄道と繋がっていました。
しかし「関門トンネル」が出来てしまうと、本州との接続の起点が変わってしまい、「門司駅」は新しい起点駅の名称になってしまいました。
それで「門司港駅」と改称されたのです。
更にややこしいのですが「門司港駅」も、もともと別駅の名称であったため、名前を獲られたその駅は「門司埠頭駅」に改称する羽目になりました。
産業インフラの発展における大いなる変遷を感じます。
(個人的には、サラリーマンの玉突き人事のようで身につまされますが・・・)
メインの交通網から外れることになってしまったのですが、結果的にはこの駅舎を中心に周辺の歴史建造物が多く残ることになり、「レトロ美観地区」としての存在感を今に放っています。
B級グルメの「焼きカレー」も火付け役はこの地であり、新しいトレンドも何気に起こしています。
来年は果たしてどんな「トレンド」が生まれてくるのか楽しみです。
いつも大晦日が近いと、根拠のない期待が膨らみます。
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