2019年1月19日土曜日

ポレポレ東中野


「ポレポレ東中野」。

踊りでもやりそうな名前ですが映画館です。

尖ったテーマの題材をよく単館上映し、「新宿駅」から二駅西の「東中野駅」のすぐ脇にあります。

実はココに2年ほど住んでいたのですが、恥ずかしながら全く存在を知りませんでした。

映画はずっと好きですが、まだ比較的メジャーな映画を追いかけていたせいか新宿でばかり観てました。

今回は気になる映画があったのでやってきました。

よく参考にする映画アプリの評価が4.5とやたらに高いのです。

(ちなみに同時期のQUEENを題材にした「ボヘミアンラプソディー」が4.4。)

伺うといきなり地下への入口です。

アングラ感が漂います。

そこに年配の方々の集団が立ちはだかります。

よく見ると整理券を持って立ったり座ったりしています。

更によく観察すると「〇〇絶対反対!」・「ストップ△△!」等のロゴ入りバッチやキーホルダーがリュックや服につけられています。

過激派系の政治団体の集会かと危惧しましたが、反対のテーマはそれぞれ違います。

受付に聞くとまだ座れるとのことなので思い切って入場しました。

約100席ぐらいでしょうか、かなり狭い空間です。

ほぼ満杯のため最前列のど真ん中に座り、異様な熱気の中で観ることになりました。

(私のすぐ後は立ち見のようです。)

内容は、某国の映画で国内のマスコミ弾圧に対して、迫害された報道マン達が「新しい報道チーム」を立ち上げて政府筋に反撃するストーリーです。

しかし評価の割には、その「新しい報道チーム」自身が作った映画なので、かなり偏っている編集だと思いました。

突撃レポによる相手の動揺や、チームよりの関係者の証言を撮影しているだけで、証拠となるような事実確認やそれを求めていくような展開は相当希薄でした。

それでも左隣のおじさんは「ウンウン、そうだよそうだよなあ。」と一人ブツブツうなづいています。

右隣のおじいさんは最初は興奮していて鼻息まで聞こえていたのですが、今はイビキになっています。

僕も何故か何かに反撃したくなって、さっき旨そうだったので買ったばかりの「イチゴ大福」を思いっきり頬張りました。

写真は上映後に出てきたみなさんと映画館です。

何かスッキリされている印象でした。

昔は学生時代に燃えていた方々なのかなあ。

映画を観たというよりは、ライブに参加したような感覚でした。

今回の評価と出来のギャップは、特定集団の偏った評価の集積で、高得点が出る典型なのかもしれません。

これからの社会でこういったことはどんどん増えていくんだろうなあ。

0 件のコメント:

コメントを投稿