東日本大震災が発生してから、初めて被災地の海岸線を訪れました。
「青春18切符」を活用してです。
三陸地方の鉄道路線は既に全線制覇しているのですが、本数が少ないためかなりの時間を要したのを思い出しました。
そのとき起点としてよく宿泊したのが石巻です。
ここは漫画家「石ノ森章太郎」氏の出身地で、町中に「サイボーグ009」や「仮面ライダー」のモニュメントが数多くあります。
写真は駅構内にある「009」のアップが描かれたシャッターで、震災前にも撮影しました。
被害にあったのかどうかわかりませんが再会できて嬉しい限りです。
写っている折り畳み自転車に乗って、町中に繰り出すとキレイに整備し直されていますが、所々の壁に定規のメモリみたいなものが描かれていました。
津波の水位を示しているのです。
傷跡をしっかり記憶する意志みたいなものを強く感じました。
町から海のほうへ向かうと真新しく護岸工事された埠頭と何も建ってない原っぱが目立ちます。
再開発するのか微妙な状況で、寂しさが目立ちます。
そこから大きく町を回り込むようにして山側の縁道を通り駅に戻りました。
小高いところなので津波の影響はなさそうでしたが、はっとする光景を目にしました。
山の斜面にビッシリあるお墓に新しいものが非常に目立つのです。
震災で被害に遭われた方々のものでしょうか?
お寺が多い地域とはいえ、計り知れない悲しみの集積を突きつけられたようでした。
不意なことで、ただただ手を合わせるしかありませんでした。
復活した「石ノ森萬画館」です。
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