写真は、奈良県「長谷寺」にある「登廊(のぼりろう)」の入り口です。
屋根付きの階段で、「下登廊」の最下部に当たります。
上がっていくと折れ曲がって「中登廊」と続き、山上にある本堂へ向かいます。
初夏の日差しが、特に強い日に伺いましたので、屋根の存在は非常に快適でした。
暑さ除けのみならず、眩しくないので、周囲の景色もよく見えます。
徐々に高度が上がっていくので、麓から続く伽藍が様々な角度でジオラマのように見渡せ、よく絵画展とかの題材になっているのがわかる気がします。
創建ははっきりしませんが、天武天皇の頃からポツポツ出来始めたらしく、奈良時代初期には体裁が整っていたようです。
しかし複数回消失しています。
国宝に指定されている「本堂」を中心に、多くは江戸時代以降の再建で、近世の建築様式として評価されている姿だそうです。
お驚いたのは、最後にお目見えしたご本尊です。
国重要文化財「木造十一面観音像」で、室町時代末期に10メートル近い大木を削って作られています。
デカいため、仰ぐように拝むことになる、ご尊顔の「顔圧」が半端ありません。
今まで拝してきた十一面観音像は、全体の装飾美に目がいく傾向があったのですが、今回ばかりは「顔面の大きさ」しか全く印象に残りませんでした。
大晦日の紅白で、「小林幸子」が似てると言われたゲームの「ラスボス」のことを思い出しました。
実物を見てないのですが、こんな感じかなと、勝手に連想してしまいました。
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