長崎県「対馬」にある砲台跡です。
国境の島であることから、国防と大陸への最前線基地として島の要塞化が進められました。
明治から昭和にかけて30カ所を越える砲台が建設され、ここは「日露戦争」が始まる直前に完成してます。
ここの存在を知らなかったのですが、レンタカー会社でもらったパンフレットに、お勧めポイントとして記載されていました。
旅程では最後半に行けるかどうか微妙でしたが、何とか間に合いました。
主要道路からの看板はあったものの、そこからはかなり険しい雑草が生い茂る道で、レンタカーに傷がつかないか心配でした。
かなり日が暮れていて、自分の心霊レーダーが機能しないか不安になります。
しかし無理にでも訪れてよかったです。
写真は一番高い箇所にあった砲台跡からの景色で、夕焼けの日差しにリアス式の海岸がくっきりと浮かび上がっています。
大きな貯蔵庫跡は、暗くなると特に怖いので、先に伺いました。
迂回してから登ったのでゼエゼエしてましたが、息をするのを忘れるくらい、ウットリ眺めてしまいました。
まさしく「神々の黄昏」です。
数分だと思いますが、夕日が沈んでいく陰影の変化が、より神々しさを増します。
軍事技術の進展で、砲台の射程距離が大幅に向上していったことから、明治・大正期の砲台は、すぐに機能不全となっていきます。
そのためここは戦場になることはありませんでしたが、来るべき「ロシア帝国」に備える崇高な使命みたいなものが伝わってきて、オペラが聞こえてきそうでした。
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