2024年8月10日土曜日

パレルモ


旅程が前後しますが、最後の夜はシチリア州の州都である「パレルモ」に宿泊しました。

ここはさすがの大都会で、新年早々でも食事出来る店が開いてました。

旅費の内訳でも、今までの経緯から食事代は相当浮いています。

その分奮発して、地元の魚介料理やシチリアワインを堪能しました。

旅程を無事にこなした達成感も手伝ってか、相当夢心地に酔っ払った次第です。

ホテルへの帰りに、写真の「マッシモ劇場」の前を通りました。

正月用と言いますか、新年用に飾り付けされてます。

円柱下辺りの暗い部分が正面階段で、そこの登り降りをしたかったのですが、飾り付けの関係で閉鎖されてました。

ちょっと惜しいです。

この階段は、映画「ゴッドファーザー・パートIII」の最後、シリーズを通じての最後のクライマックスの舞台となりました。

主人公マイケルの娘が撃たれるのですが、その娘の配役が残念でした。

なんと監督「フランシス・コッポラ」が自分の娘を起用したのです。

その前に実妹を、マイケルの妹役に起用してますが、この方はいい味出してました。(「ロッキー」のエイドリアン役の方です。)

二匹目のドジョウを狙ったのでしょうか、大失敗だったと思います。

親バカのそしりを受け、シリーズの中では駄作の扱いです。

自業自得で降板となりましたが、本来は「ウィノナ・ライダー」でした。

好きな女優が、イマイチな方になったので、勿体ないの二乗となってしまいました。

これも、映画全体を通じて表現されている〝無常〟なのかもしれません。

ともかくシチリア旅行は明日で終わります。

店が空いてないので、地域の珍しいモノを探す選択肢がなくなり、物欲は早々に消えました。

食事も旨い料理を探すどころか、ありつけない日々の連続で、ドライブばかりの旅となりました。

その分、素晴らしい景観と人々の有り様のみに、集中出来たと感じます。

田舎臭くてもカッコいい。

そんな親父が目につきました。

根暗が寡黙に、それが渋さに昇華してます。

某ファッション雑誌にて、いつも表紙を飾っている方とは、同じイタリア人でも対極です。

イタリアの北と南の違いとも言えます。

これからの自分の師匠になるのは、やはり南かと。

死んだとき、〝こんな爺いがいたね。〟と多少なりとも存在感が残せるのが本望かもしれません。


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