鹿児島県で「青春18切符」を使おうとすると、鎖国しているようです。
北上するルートとして、熊本県と結ぶ大動脈の「鹿児島本線」は、新幹線の開通により「川内駅」から先が第三セクターとなるため、使用できません。
以前取り上げた山間部を進む「肥薩線」は、人吉の水害により鉄橋が流されたことで、「吉松駅」からは今も通行止めのままです。
残るは、宮崎県へ向かう「日豊本線」のみ。
線名からは福岡・大分・宮崎しか連想できませんが、しっかり鹿児島までつながってます。
そのため、鉄路の旅はこちら側に集中しました。
そのときに遭遇した変わり種が、写真の「(超電導)リニア実験線」です。
今は具体的な運行に向けて山梨県に移りましたが、それまではこの地で開発が進められました。
調べてみると、着工は国鉄時代の1974年(昭和49年)、実験開始は1977年とかなり前であることにビックリしました。
しかしよくよく思い出すと、自分が幼少のときに「鉄腕アトム」とかで「リニア」なる言葉を使っていた覚えがあります。
何故ここが選ばれたのか、その理由はひたすらフラットであるからです。
全長が、「都農駅・東都農駅」間の「日豊本線」に平行して、全線7キロの線路ですが、終点間際だけが半径1万メートルの曲線(?)、勾配も知らない単位で説明されていました。
とにかく真っすぐ、まっ平であるそうです。
ここでの最高記録は、1979年に無人運転で時速517キロを記録したとのこと。
写真の通り、車窓からはずっと、並行するリニア線を眺めることが出来ました。
新幹線の橋脚よりは小ぶりですが、堅牢な印象があります。
今の路線上は、太陽光パネルが数多く敷設されていて、パネルが斜めの角度になっているため、上面がジグザクに見えてしまいました。
また手前は水田が広がり、逆さリニアとも並走で拝めたのは、かなり乙な体験でした。
近代遺産に認定して、しっかり残して欲しいものです。
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