コロナ明けに、韓国で乗り鉄を始めたとき、一番行きたかった場所は「晋州(チンジュ)」でした。
朝鮮半島最南部の、東西を結ぶ中間地点に位置する、内陸部の都市です。
韓国の交通事情については、北のソウルを起点に南北を結ぶ縦のルートについては鉄道網が発達してますが、東西の都市間の鉄路移動は不便で、高速バスを活用するイメージがあります。
ただし、今回は鉄路にとことんこだわりました。
そのため始発の「ソウル」から、新幹線に近い存在である高速列車「KTX」に乗車し、少し前のブログで取り上げた最西南端の主要都市「木浦(モクポ)」に向かい、そのまま宿泊しました。
そして朝一番(と言っても9時21分発)のローカル列車「ムグンファ号」で、晋州を目指したのです。
各駅停車のため到着したのは13時52分、朝からかき氷しか食べてませんので、ガッツリしたものが食べたくてしょうがありません。
駅から市街地が遠いので、珍しくタクシーを使いました。
韓国のタクシーは値段が安くて助かります。
城好きとしては、豊臣秀吉の朝鮮出兵で有名な「晋州城」が市街地に入る手前にあるのですが、先ずは食事でした。
ここには人口34万人ほどの中堅都市とはいえ、韓国で三大に数えられる料理が二つもあるのです。
しかも「ビビンバ」と「冷麺」という、超メジャーなジャンル。
特に、ユッケの入ったビビンバで、もともと大好物なので興味津々です。
「韓国一の名物」とすら書いてある本も目にしました。
その老舗有名店「天鳳食堂」に入店。
さすがに昼どきをとっくに過ぎてましたので、3組くらいしか客はおらず、空いていてラッキーです。
料理より先に、天井と店内の写真を紹介しますが、李朝テイストの内装に感動しました。
以前の韓国は、「古い」よりも「新しい」の価値感が圧倒的に優勢なイメージがあったのですが、古民家カフェといい、懐古主義的なものが芽生えている印象があって嬉しくなります。
「渡る世間は鬼ばかり」に出てくる泉ピン子みたいな恰好の女性が、料理を運んできました。
最期の写真がそれです。
特に説明は不要かと思います。
十分に堪能し、お腹一杯になりました。
この後、気合を入れ直して「晋州冷麵」も攻略しました。
肉のチヂミがチャーシュー代わりに浮かんでいて、量が多かったのですが完食しました。
更に仕上げに、「晋州城」にも行ったのですが、お腹が苦しい。
夏のガンガン照りの中、城内を歩く気にはならず、入り口だけみて失礼しました。
どうも城というよりは、王宮に近いためあまり散策する意欲が沸きません。
乗り鉄の旅なのですが、今回は料理のヒットが多く、グルメツアーの様相を呈してきた次第です。
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