コロナ明け最初の海外旅行は、韓国での乗り鉄旅でした。
その際、韓国の中央部に位置する「大邱」を宿泊地の一つに選びました。
規模は、ソウル・釜山に続く、第3位の大都市です。
30年以上前の大学生時代、一度来たことがあります。
ソウル五輪の直後で、まだまだ物騒な雰囲気が漂っていました。
ご存じかと思いますが、韓国には兵役があります。
当時、駅の改札を出て町中に向かうときに、数多くの軍服を着た若者が、たむろしていたのが印象的でした。
しかし、今はお洒落な服を着たカップルが行きかっていて、韓流映画やドラマに出てくるネオンがキラキラした通りになっています。
歌舞伎町を更に明るくしたような感じがします。
先ず荷物を置きたいので、急いで予約の宿に向かいましたが、ビックリでした。
ラブホテル街の中にある、そのまんまラブホテルでした。
安いから選んだのですが、韓国はラブホテルでも普通に泊まれることにビックリです。
自分と同じようなおっさんが、普通に一人で出入りしているので、ここでは当たり前のようでした。
チェックインをして、町の散策を開始です。
お腹が空いていましたが、折角の機会なので、これはと思う店はないか探しました。
小一時間歩いて、「参鶏湯(サムゲタン)」専門店を発見。
混んでましたが、家族連れが帰る時間帯だったので、タイミング良くすぐに入れました。
それしかないので注文したらすぐに出てきます。
おいしく、汗だくになって頂きましたが、高麗人参が効いてきたのか、元気になった気がします。
盆地特有のまとわりつくような空気の重さは、日本と変わりません。
飲み屋街の続く裏路地を通って、ホテルへ帰ろうとしましたが、もう一軒覗いてみたくなりました。
そのときに、写真のギネスビールの店を発見したのです。
自分はギネスビールが、ビールで一番好きです。
ハングルで書かれていましたが、特徴的なビアグラスの看板でわかりました。
入店すると、下の写真の通りギネスらしい色調で統一されてます。
ハンチング帽を被った小太りのおっちゃんマスターがいて、私を日本人と認識して、片言の日本語でカウンターを進めてくれました。
「私は日本によく行きました。」と話しかけてくれ、その旅行時に撮影した動画を、店内スクリーンに流してくれます。
私はハングルがまったく喋れないので、最近購入したポケトークをフル活用して会話しました。
生ギネスを飲みながら、ここは大邱でのギネスビール一番店で本社の社長も来たことがあるとか、ビール会社に勤めていたときにギネスが好きすぎて、そこの会社で取り扱う責任者になったとか、その流れで引退後にこの店をやり始めたとか、ギネス愛に溢れる話を楽しく聞かせてもらいました。
二杯目を頼もうとメニューを見ると、リキュールとセットになった見慣れない組み合わせがあります。
何かと伺うと、「爆弾です。」と教えてくれました。
韓国の一気飲みのやり方で、ビールジョッキに入ったビールの中に、アルコール度数の高いウイスキー等を入れたワンショットグラスを落とし込んで、そのまま飲むというものです。
ギネス版もあることに驚きながらも、とても好奇心がくすぐられました。
ホテルも近いし、あとは寝るだけなので挑戦することにしました。
ギネスの中に、コーヒーリキュールのワンショットを落とし込みます。
ものすごい泡立ちで、止みそうにありません。
本来、このビールは泡立ちが止まってから飲むのですが、この状態で一気にいけとの合図。
一気に飲み干す間、マスターは何かを唱えてました。
「イッキ!イッキ!」なのかなあと、薄れゆく意識の中で完飲しました。
最後はマスターと出会った記念に、ツーショット写真を店の入り口で撮りましたが、ここで限界がきました。
もう暑さへの感覚も全くありません。
幸いにも、ホテルの周辺で呼び込みに引っかかった形跡もなく、就寝していた次第です。
明日の始発に遅れないように、外出前に目覚ましをセットしておいて大正解でした。
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