鹿児島県で勤務し始めて、お客様と話をするときに「唐船峡(とうせんきょう)のそうめん食べた。」と、よく聞かれました。
最初は何のことかわからず、場所を調べてみると以前取り上げた池田湖の近くにあります。
詳しくは、鹿児島県薩摩半島の先端部に位置する指宿市の西部、池田湖の南西部に位置する峡谷が「唐船峡」と呼ばれ、その峡谷でそうめん流しをやっているのです。
正直なところ、そうめんをわざわざ屋外で食べなくてもいいかなと思う人間だったのですが、「行ってません。」と、営業上いつまでも答えるわけにもいきません。
指宿での案件が夕刻終ったとき、行ってみようと急に思い立ちました。
到着時間を確認すると、閉店1時間前には着けます。
平日であれば空いているはずで、家族連れが基本単位と思われるそうめん流しを、お一人様で食べても、おそらく恥ずかしさが半減するはずです。
ここがチャンスと向かいました。
まっ平な道を車で走って中国風の門がある駐車場に到着し、その門をくぐると、その先は峡谷になっており、ずっと下っていきました。
山あり谷ありではなく、平地からいきなり谷なのです。
突然の急勾配はシラス台地の特徴かなと思いつつ、川が流れている底地まで降りていくと、2軒のお店がくっつくように営業してました。
1つは市営で、もう1つは民間の経営です。
市営の方が料金設定が少し安く、民間は若干ですが高級志向のように見えました。
市営がなじめそうだったので、こちらに入店。
入ると写真の光景が待ち構えていて、やはり空いています。
皆さん家族連れです。
好きな色に座っていいと言われたので、黄色のテーブルを選び、一通りの品が入ったセットを注文しました。
流しそうめんの形式としては、円卓中央にある水流テーブルに自分でそうめんを入れて食するパターンです。
峡谷だけに、凄い長さの流しレールがあるだろうと、勝手にイメージしてしまっていたので、少し残念な気持ちになりました。
昔、丹原町にあった「りんりんパーク」と同じ形式です。
昭和を感じるプラスチック感までどこか似ています。
ここの名水を使った水流らしいのですが、「りんりんパーク」だって「うちぬき」の名水だと思うと、峡谷にいて何故この形式なのか、更に違和感が募りました。
ここは、そうめんに加えて「アユの塩焼き」が基本セットのようで、それにおにぎりが付いてきます。
そうめんは極めて普通でしたが、つゆにつけてすすった後、塩味のアユとおにぎりをほうばるのはシンプルにいい塩梅でした。
伺うと、ここには年間20万人が訪問するらしく、県民比率だと6~7人に1人は必ず訪れる計算になります。
薩摩半島に絞ればグッと比率が上がるので、夏の風物詩として、毎回聞かれるのも納得出来ました。
今度は民間経営の店にも行こうと思っていたのですが、残念ながらその機会はありませんでした。
1年間の生活では鹿児島は広すぎます。
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