上の写真は2024年春に登場した新型「273系特急やくも」、下の写真は国鉄時代の昭和・平成・令和とロングランで活躍した「381系特急やくも」です。
3月末から大阪勤務になったため、早速4月初旬に「青春18切符」を活用して、存続が危ぶまれている「木次線」に乗りに行きました。
山口時代に、3回もこの路線にトライしたのですが、遅延が発生したりして辿り着けませんでした。
今のご時世と言えばそれまでですが、新幹線も含めて鉄道のダイヤがどんどん不正確になっているような気がします。
そろそろ「青春18切符」も卒業かなと思いつつ、江坂駅からJR新大阪駅に乗り換えてスタート、「山陽線」を進んで「岡山駅」着、「伯備線」に乗り換えて「新見駅」着、更に「芸備線」で「備後落合駅」着と、1分の狂いもなく「木次線」の始発駅に到着しました。
4度目の挑戦でやっと「木次線」を満喫出来た次第です。
確か3回目の完乗だったと思います。
開発が進んでないと言えば残念ですが、何も変わってない雰囲気に安心しました。
何とか存続して欲しいものです。
話は変わりますが、今回の旅で一番の収穫と感じたのは、この新旧「やくも」に同時期に出会えたことでした。
先ずは始動したばかりの「新型やくも」です。
イメージの雲マークは、岡山県・島根県ともに豊富な古代遺跡を連想させます。
真新しい10円玉みたいに見えた色は、その通りで「やくもブロンズ」という名称だそうです。
目立つ色なのですがどこか落ち着いていて、山陽と山陰を結ぶ「伯備線」の中軸車両として、似つかわしい渋さが漂います。
本当の10円玉みたいに変色まではして欲しくないですが・・・。
しかし、何といってもこの後に出会った「旧型やくも」です。
6月14日まで走ってくれるそうで、新型登場とともに入れ替わったと勝手に想像していたので、現役中の車両に突然出会えて、一気にテンションが上がりました。
最後の雄姿を撮影するカメラマンも多く、同様にこの写真を撮りました。
島根県松江市に住んでいたことがあるので、何回も利用した愛着のある車両です。
カーブの続く谷間を走るため「振り子」方式の車両は結構な角度で揺れました。
私には、その川沿いの車窓と揺れが楽しくてしょうがなかったのですが、乗り物酔いする方には地獄だったとの話をよく伺いました。
この「クリーム+赤ライン」は国鉄特急色と呼ばれてますが、2018年に完全消滅してしまったそうです。
しかし、2022年に「やくも」の1車両編成(1本)のみが、国鉄特急色に復刻されました。
何とこの車両が、まさしくその1本だったのです。
このことは後で知りましたが、国鉄特急色のカラーリングが日本から消えてなくなるなんて、考えたこともありませんでした。
この1本の退役とともに再び消滅するなんて大ショックです。
懐かしい国鉄時代を彷彿させる存在がまた一つ減ってしまうのかと寂しくなりした。
「乗り鉄」の趣味はいつまで続けられるか、不安な情勢です。