四国中央市の切山集落にある住宅です。
香川方面に向かう11号線と、徳島池田方面に向かう192号線に挟まれた山間部にあります。
仕事で畜産業を営む企業様を訪問したときに、ここの存在を偶然知りました。
昭和45年に、国の重要文化財に指定されていますが、今でも十分鄙びた集落でした。
どうしてこの小さな一軒家に、わざわざ別格の歴史的価値が与えられたのか、その基準について素人では正直わかりませんでした。
雨が降っていたのですが、向かう道中に咲いていた青色のアジサイが、水を得た魚のように生き生きと満開でした。
小学校の雨の登下校時に、何処かで眺めた記憶が蘇りました。
家については、茅葺きの屋根や土壁が大切に保存されており、中に入ることも出来ました。
早めに移動してきたため、訪問時間までかなり余裕があります。
しかしコンビニなぞはありませんでしたので、ここでしばらくボーっとしてました。
頭上を見上げると天井はなく、茅葺き屋根の裏側が直接見えました。
燻されて真っ黒です。
また、雨の当たる音が下に伝ってきて、非常に心地よい空間でした。
更に歳をとっていくと、こんな感じがちょうど良いと思いましたが、寄ってくる数匹の蚊を見つけて、大丈夫なのか悩ましく思いを巡らしました。
なかなか自然には戻れません。
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