「乗り鉄」としてウロウロしているとき、必ずと言っていいほど、終着駅のレールの終わりを撮影します。
正式名称がわかりませんが、バッテンみたいな看板を見つめて「この路線制覇!」と、一人ほくそ笑むのです。
オタク道を突き進んでおります。
その景観は、コンクリに周囲をガチガチに固められた味気ないモノから、長年の使用に耐えた構造物かあったり、逆に何もなくて、そのまま荒野や山河が広がっていたりと、様々です。
別にこだわっているわけではないのですが、フィニッシュとなるため、完乗した路線の印象に与える影響は大きいと思われます。
そして全線制覇した中で、自分にとっての第一位がこの写真です。
岐阜県「長良川鉄道」にある北の終点「北濃駅」です。
元々は木材の集積場でもあったのか、ローカル線であるにも関わらず、待避線が多く残っていました。
それが停車場の奥で再び収束して、森の中に消えていくようになくなっていました。
近くに歩いていくと、線路の敷石とコンクリに段々土が混じってきて、段々と草木も加わり、その割合を増やしながら、レールは地面に潜り込むようにして土に戻ってました。
こんなフェイドアウトみたいな終わり方もあるんだと感じ入った次第です。
自然に帰っていく人工物に、妙な優雅さを覚えました。
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