何とか廃止前に乗車することが出来ました。
豪華寝台列車の代名詞「北斗星」です。
「上野駅」の最も左側フォームにある、寝台列車専用の「13番線」に入線してきたところを収めた一枚です。
牽引機関車「EF81」の赤いボディが目映く感じます。
「(日本の)北の玄関口」と呼ばれる「上野駅」の、夕刻の雑踏はすさまじいものがありますが、このフォームだけは別世界です。
時間の流れが違います。
多くの「撮り鉄」のシャッター音を聞きながら乗り込みます。
北海道の「札幌駅」に一晩かけて向うのです。
季節は夏の時期だったので、日が暮れるまで数時間あります。
部屋に荷物をおいて、すぐに食堂車に向かいました。
洋食のコースにしてます。
値段は張りますが、仕方ありません。
まさしく「一期一会」の心境でした。
予定されている「北海道新幹線」の開業や、老朽化も含めた「廃止」が噂される中、これが最初で最後の機会となると思いましたし、実際そうなりました。
既に、一般の「ブルートレイン」の食堂車は廃止されている時代でした。
私にとって、食堂車での食事自体がそもそも初体験なのです。
豪華に見える調度品でデコレートされた食堂車内を見回しつつ、夕焼けに染まる車窓を眺めながら、ビールを飲みました。
自分史上、一番旨い味に感じました。
今のところ、鉄道に関わる人生において、このシチュエーションが絶頂です。
これを超える体験をするには海外に向かうしかないかもしれません。
それでも難しいと思いますが・・・。
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