以前に桜の時期を取り上げましたが、冬景色もたまりません。
眼前を流れる「肱川」との対比で、「天守閣」の存在は際立ちます。
実は城好きの立場として、天守閣の再建にはどちらかと言えば、反対の立場です。
周辺も含め、時代考証を無視した建造物が出来上がることで、もともと長年の史跡として培われた〝味〟と言うか、風情みたいなものがかき消されてしまうリスクがあるためです。
しかし、このように再建天守とはいえ、木造かつ当時の模型を参考にしての忠実な再現であれば、唸るものがあります。
地元の関心や熱意が加わって、今まで見てきた建設会社任せの築城とは方針が変わってきているとも思えるので、自分の考えを変える必要があるかもしれません。
調べるとその建設費16億円のうち5億円は市民の寄付で集めたとのこと。
熱量の多さに圧倒されます。
また宿泊サービスの開始には驚きました。
一組限定の一泊55万円と高額なプランですが、重要文化財の現存2櫓を含めて、1日城主になれるなら、意外とお値打ちなのかもしれません。
鎌倉末期から、伊予国守護「宇都宮氏」が前身の「地蔵ケ岳城」に居城し、この城の歴史は始まります。
更に戦国時代を経て、築城名人の「藤堂高虎」や「賤ケ岳七本槍」の「脇坂安治」の入城、更に「加藤氏」により幕末までと、約650年近い歴史があります。
天守閣に泊まって、そこから肱川に浮かぶ月が眺められたら最高に思えます。
いつかがあるか自信ありませんが、そのときは高級周遊列車と比較検討したいと思います。
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