「あかいぼうたほうとう」と読むそうです。
山口県西部の下松市にあります。
訪問した企業さんの応接室に、多宝塔の切り絵が入った額縁が飾られてました。
伺うと、ここから北に向かうと「花岡八幡宮」があり、その脇に鎮座しているとのことで、結構勧められました。
最初、金剛界で東方に位置する「阿閦(あしゅく)仏」に関連する施設かと勘違いし、その存在が珍しくて、興味も膨らんだので行くことにしたのです。
そのまま北上すると、「花岡八幡宮」の参道だったと思われる直線道路に行き当たり、それを突き進んだのですが、ナビは途中から右折を支持し、山の斜面にある八幡宮の側面に回り込むルートを進みました。
かなり狭い山道を本殿に向かって突き進むことになります。
よくよく考えれば、神社なのに、何で仏教の多宝塔があるのか不思議です。
それでも壁面に車をぶつけないように進み、上がりきるとそこは駐車場になっていて、その目の前に切り絵の建物がありました。
二層ですが、非常に端正な佇まいをされてます。
夕暮れ時でもあったので、陰影が際立って、立体の切り絵を拝んでいるようでした。
しかし説明版を読むと、老眼の進んだせいでしょうか、「閼伽(あか)」の見間違いでした。
その意味もわからず調べると、仏に供えるお水のことで、「閼伽井」はそれを組む井戸のことだそうです。
じゃあ、それが何で多宝塔なのか、説明版の内容ではよくわかりません。
多宝塔の中に井戸もなさそうですし、八幡宮との関連も説明されてません。
釈然としない気持ちで、そこから見える参道側に出ていくと、きれいに下松の街並みが拝めました。
かなりの高さを上ってきたことに驚きです。
まあ、次の訪問ネタが出来たと割り切って戻りましたが、この八幡宮はかなり風光明媚な場所です。
後で気がついたのですが、「藤原鎌足」が創建した日本16塔とも伝えられているそうです。
もっとアピールしてもいいのに。
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