2016年5月14日土曜日

八墓村


岡山県の奥地、「吹屋」にある「広兼亭(ひろがねてい)」です。

俳優の「豊川悦司」が「金田一耕介」役を演じた「八墓村」の舞台になった屋敷です。

高石垣が見事で城のようですが、銅山・ベンガラで栄えた大庄屋の邸宅です。

本日は晴天ですが、雨の日伺ったときは、周囲の山奥感が半端ありませんでした。

作者の「横溝正史」はおどろおどろしい作風で有名ですが、戦時中の疎開先を岡山で過ごした際に、その地域の伝承を聞いた影響が大きいと言われています。

映画冒頭の大量殺人事件も、近隣の「津山」での実話がベースです。

ちなみに「渥美清」が金田一耕介を演じた最初の「八墓村」の舞台にも洞窟が登場しますが、ロケ地は岩手県にある「安家洞」です。

偶然訪れて知ったのですが、大きい割には鍾乳石はあまりきれいではなく不愛想な空間が、映画の作風に似合っていました。

近くに「井倉洞」、「満奇洞」がありますが、ロケ地にならなかったのはきれい過ぎたのでしょうか。

映画の背景を選定するのは、地元の協力も含めて本当に難しいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿