2018年11月3日土曜日

出石の庭


写真は、兵庫県「出石(いずし)」の「宗鏡寺」にある苔庭です。

別名「沢庵寺」とも呼ばれ、剣豪「宮本武蔵」の「心の師」的な存在であり、漬け物の「たくあん漬」の由来でも有名な「沢庵和尚」に縁の多い寺です。

ここでは、和尚が作った「鶴亀の庭」や「心字の池」が有名なのですが、個人的には入り口近くの鐘楼下にある写真の庭に惹かれました。

奥に進むに対して微妙に上り斜面になっているためか、かなりの奥行きを感じます。

そのため全体が鳥瞰しやすいので、大きくない石でもより立体的に見えます。

うまい工夫だなと感心しました。

また、風の通り道にもなっているのか木々が少しそよいでいて、「枯山水」庭園なのに「動」の気配を感じます。

構成だけでなく、取り巻く周囲への配慮が、庭に「何か」を生み出しているのだと教えてもらえました。

庭への興味は年々増していて、「庭園」巡りは「旅の目的」に無意識に織り込まれるようになっています。

これからも、更に「わからない何か」を見極めていきたいです。

2018年10月27日土曜日

白河城


福島県にある「白石小峰城」、別名「白河城」です。

東北本線に乗っていると、「白河駅」のフォームから全体の威容が綺麗に見えます。

この日はあいにくの雨で少し霞んでますが、ベルナールビッフェの風景画みたいで気に入りました。

石垣の総構えで、堀も残っており、天守閣も貴重な「木造再建」です。

「石垣・堀・天守閣」の三拍子揃っているのは、東北地方では、青森県の「弘前城」・かろうじて以前に取り上げた宮城県の「白石城」と、おそらくここだけです。

城に関してはどこも興味深くて好きですが、観光の視点では明らかに「西高東低」を感じます。

ここが面白いのは、城内庭園は「バラ園」となっていることです。

日本の城郭なのに不思議な趣を醸し出しています。

天守閣から「ベルばら」の「マリーアントワネット」か「オスカル」でも出てきそうです。

実際の「白川藩」の藩主であり城主で有名な人物は、教科書で習う「寛政の改革」の立役者「松平定信」です。

「儒教」思想の強い彼が、この光景を見たらどう思うでしょうか。

前例・伝統を重んじ、近くに中国風の「南湖園」を造っている感性からすると、多分激怒するのではと思います。

「改革」を遂行して良さそうな印象が教科書では感じられますが、彼の政策は「質素倹約」という名の「財政緊縮政策」であり、経済政策としてはデフレを招いて大失敗でした。

歴史の教科書全般に言えることですが、政治的に取り組んだ政策の列挙のみならず、効果的にどうだったのか、各論併記でも、考察はもう少し加えて欲しいものです。

この辺りを生徒が賛否分かれて討議するような経験をすることで「使える歴史」の勉強になる気がします。

「経済」に疎い方々が教科書を作っていたんだと、大人になってから感じます。

2018年10月20日土曜日

麦畑


「埼玉県熊谷市」にある家内の実家近郊の風景です。

地域的には稲作もやってるのですが、麦畑がかなり多いように見えます。

車で走っていても何か勝手が違います。

少し異国のようです。

日本三大うどんの一つ、群馬県「上州うどん」が近いこともあり、この地域でもうどんはよく食べます。

香川県と接する愛媛県東予地域となんとなく似た境遇です。

帰省の際には義父が、実家の畑で栽培したうどん粉で、自ら手打ちしたうどんを振る舞ってくれます。

何となく小麦を使った料理が多いように思います。

しかし他の香川県「讃岐うどん」・秋田県「稲庭うどん」と比べると明らかに知名度が低いです。

正直なところあまり腰もなく、イマイチ個性を感じていませんでした。

しかし最近嗜好が変わったのか、うどんに対して「歯ごたえ」よりも「すすりやすさ」を重視している自分を発見しています。

最近、埼玉や福岡のうどんが妙にマッチするのです。

日頃のお昼どきに立ち寄るうどんの店にも、「コシ」を求めなくなりました。

どちらかというと、「出汁」重視で細目が好みになりつつあります。

別に歯が悪いわけでもないのですが、年をとってきただけなのかもしれません。

仕方ないこととは言え、今後は「環境の変化」よりも、「自身の変化」にもっと敏感になる必要があるかもしれません。

「天動説」なのか「地動説」なのか、わからなくときが来るのでしょうか。

2018年10月13日土曜日

大和ミュージアム


行きたいと思いつつも、広島県呉市にある「大和ミュージアム」に縁がなかったのですが、愛媛在住の間に是非と思い立ち、早朝着くように向かいました。

ご存じの方も多いでしょうか、写真は展示されている「16分の1戦艦大和」で大迫力です。

子供みたいな無邪気な気持ちで、いろんな角度で撮りまくりました。

展示も沈没した経緯など、図解の多い解説は非常にわかりやすかったです。

特に、当時建造した技術者からの解説には「その魂」を多少なりとも感じることが出来て、うるっとしました。

戦略上は時代錯誤になりつつあったとはいえ、「世界最高の戦艦」を造り上げるという熱意に対しての、しびれる話ばかりでした。

話は変わりますが、最近「乗り鉄・撮り鉄」から「作り鉄」へと、鉄道模型・ジオラマ作成の領域へとシフトしつつあります。

大和の異次元サイズの模型に興奮したのはそのせいかもしれません。

実際に動く鉄道模型として「Zゲージ」という最小サイズが好みで、縮尺は「220分の1」です。

これに「城」・「船」を加えようとすると遠近法の関係で「350分の1」が具合よくなります。

それでも「大和」クラスの戦艦・空母になると大きくて持て余しますが、凝縮した世界観を表現出来るように、鉄道とセットで更に「テーマ」を考えてチャレンジしてみたいです。

最近は潜水艦「伊400」を作成中です。

2018年10月6日土曜日

美保関


島根半島東端に位置する「美保関」です。

「世界灯台100選」にも選定され、ドライブコースとして一番訪れている灯台でもあります。

岬としての高さが十分なためか、写真の、「高くない灯台」に併設された「灯台守(灯台の操作手および管理人)」のための生活施設が大好きです。

煉瓦で組まれた「白」にいつも見とれてしまいます。

いつもこの周囲をぐるっと散歩して、岬の景観と建物をいろんな角度で堪能した後、施設内にあるカフェでコーヒーを飲みます。

もう少し前には「岬レストラン」として食事が出来たのですが、今は有志に近い方が番をしているようです。

幸いにも強引な改築等であまりイジられてないので、ぼろいなりに昔の風情が残っていて良いことだと思います。

この空間には、他の「世界灯台100選」の写真パネルが展示されていて、いつも見入ってしまいます。

近くに「美保神社」があり、「後鳥羽上皇」や「後醍醐天皇」に代表される皇族が「隠岐の島」に流された歴史もあるせいか、歴史の趣を非常に感じる地域です。

ドライブコースとして飽きないのも、そういった深さを感じるからかもしれません。

お勧めです。

山陰方面に行かれる際は、「カニ」だけでなく是非どうぞ。

2018年9月29日土曜日

高桐院


以前「小倉城」を取り上げた際、少し話題に出しました「高桐院」。

行ってみたいと思いながらも正確な場所を押さえておらず、「大徳寺」にある別の塔頭に向かっているとき、たまたま見つけました。

最初通り過ぎたのですが、入り口の手入れされている苔の雰囲気が半端ないのです。

どうしても入りたくなって引き返し、パンフレットを貰って初めて気づきました。

しかも家族一緒の「偶然」にちょっと感激です。

冬なのに雨が降っていて、苔の緑が透き通るような新鮮な輝きを放っています。

家族みんなでデトックス出来た素晴らしい空間でした。

写真は本庭園の有名な石灯籠です。

平面の苔庭にぽつんと立っていて、周囲に石畳等の境界線がありません。

薄目の苔が周囲に広がっていく中だんだん土っぽくなっていく感じです。

幽玄さが漂います。

又、「松向軒(しょうこうけん)」という有名な茶室もあり、「細川忠興」の「わび・さび」へのこだわりが伝わります。

茶道の世界は全くの無知ですが、「利休」高弟の中で最も純朴に「利休らしさ」にこだわっていたと言われることに納得出来ます。

しかし一番感心したのは、この状態を管理している方々の努力です。

まだまだ創建当時を凌駕して発展しているのかもしれません。

生きている気がしました。

2018年9月22日土曜日

剣山スーパー林道


過去に何度も走破したくて行っていました。

しかし台風だったり、まだ向かう道中なのにパンクしたり、突然通行止めになっていたりと、ドライブ運が悪くずっと断念していました。

今回は気持ちを持ち直して、通行止めの標識があっても行けるところまで行ってみようと、徳島「四季美谷温泉」一泊の家族旅行として腰を据えて、再チャレンジしました。

宿の方に道路状況を教えてもらうと、今まで通ろうとしていた高知・徳島県境の「四ッ足峠」近くの西側入口は通行止めのままで、再会の見込みが立っていないとのこと。

実際のところ、宿に行く前にチャレンジした「四ッ足峠」ルートは、通行止の標識を強引に進むも、大きな柵に阻まれて引き返す羽目になりました。

しかし翌日は、写真の東側入り口から剣山の手前までは、頑張って走破出来ました。

舗装路はごくわずかで結構ぬかるみも多く、前輪駆動の車でよく乗り切れたと思います。

道中ではバイクのオフローダーが多く、背後に気がつけばすぐに避けたりしたのですが、タイムでも計っているのか「遅えんだよ。」と怒鳴られる始末。

別の意味で厄介な道だと痛感すると同時に、どうも嫌われている旅路のようでした。

まあ何とか曲がりなりにも達成感が得られたので、これで気持ちが沈静化しました。

あとは、後部座席にいる車酔いの奥様の気持ちをどう収めるかです。