2022年7月9日土曜日

駅の終点


「乗り鉄」としてウロウロしているとき、必ずと言っていいほど、終着駅のレールの終わりを撮影します。

正式名称がわかりませんが、バッテンみたいな看板を見つめて「この路線制覇!」と、一人ほくそ笑むのです。

オタク道を突き進んでおります。

その景観は、コンクリに周囲をガチガチに固められた味気ないモノから、長年の使用に耐えた構造物かあったり、逆に何もなくて、そのまま荒野や山河が広がっていたりと、様々です。

別にこだわっているわけではないのですが、フィニッシュとなるため、完乗した路線の印象に与える影響は大きいと思われます。

そして全線制覇した中で、自分にとっての第一位がこの写真です。

岐阜県「長良川鉄道」にある北の終点「北濃駅」です。

元々は木材の集積場でもあったのか、ローカル線であるにも関わらず、待避線が多く残っていました。

それが停車場の奥で再び収束して、森の中に消えていくようになくなっていました。

近くに歩いていくと、線路の敷石とコンクリに段々土が混じってきて、段々と草木も加わり、その割合を増やしながら、レールは地面に潜り込むようにして土に戻ってました。

こんなフェイドアウトみたいな終わり方もあるんだと感じ入った次第です。

自然に帰っていく人工物に、妙な優雅さを覚えました。

2022年7月2日土曜日

秋芳洞の富士

 

日本三大鍾乳洞は、山口県「秋芳洞」、岩手県「龍泉洞」、高知県「龍河洞」が選定されています。

規模の大きさだけなら他にもあるのですが、鍾乳石の美しさがイマイチです。

この3つはそれぞれの個性があって抜群に素晴らしいです。

その中でも、鍾乳石のバリエーションにおいては、ここが筆頭だと思います。

「千畳敷」や「黄金柱」は、小学生のときに始めて訪れて、その大きさに驚いたのを覚えています。

そしてこの度、下関に住むことになったのと、コロナによる県内観光の奨励もあったので、仕事仲間と訪れることにしました。

しかし行った日が、九州を襲った大雨で「球磨川」が氾濫した翌週でした。

実はここも被害を受けていたことを知らず、店舗が建ち並ぶ本来の入り口は、水が氾濫していて無理とのことでした。

反対側の入り口からなら途中まで見学可能とのことで、車で移動してそちらから入場しました。

コロナで観光客が減っている上に、大雨の被害とは・・・。

現地の方々の心中いかばかりかと思いますが、逆に観光したほうがいいのだと言い聞かせました。

そのときに一番印象的だったのが、この写真にある「秋芳の富士」です。

洪水のせいか水煙が、霧のようになっています。

その中に浮かぶように映える、この鍾乳石はより大きく立体的で、最も幻想的に感じました。

今回は残念ながら途中で引き返しましたので、今度は本来の入り口から、買い食いしながら堪能しようと思います。

確かコロッケが美味しかったんだよなあ。

2022年6月25日土曜日

島根半島


このブログの第一回目で取り上げた「鰐淵寺」。

明治になって「神仏分離令」が出されるまでは「出雲大社」とセットで神仏習合されてました。

島根半島の尾根を境として南北に位置するような関係にあります。

写真は北側の「鰐淵寺」から南側の「出雲大社」に向かうときの一枚です。

今の愛車「ムーザ」も背景ととけ込んでいます。

車同士が何とかすれ違える幅しかありませんが、高低差の中に素晴らしい山と海に集落を交えた景観が続きます。

マイナスイオンが多く出ているのか、道中は自分の霊感アンテナも何故か反応しています。

古道として歴史的な趣も満載であるため、何か出るのかもしれませんが、気持ち良いものです。

そのため所有していた車とは、必ず一回は訪れています。

もう一枚は「スパイダー」でドライブしたときで、海岸線ギリギリのところで撮影したものです。

遠方に果てしなく広がる海に惹かれました。

一番好きな道なのかもしれません。

ゴールはこれまた「出雲大社」の境内の間を突っ切ることになります。

参拝客が「この車どこから来たの?」と、驚く顔を拝めるのが少し快感です。

そのまま参拝することもなく、帰路につくことが多いです。


2022年6月18日土曜日

鈴木大拙記念館(すずきだいせつきねんかん)


日本が誇る仏教学者「鈴木大拙」。

禅の文化を海外に知らしめた方らしいですが、実はよく知りません。

この記念館の庭が新聞で紹介されていて。素晴らしいと思ったので、「石川県」を訪れた際に立ち寄りました。

「金沢城」の近くでしたが、観光地という佇まいはあまりなく、ポツポツと数人いる様子です。

先ず石垣が、壁に内蔵された学習室を拝見しました。

城好きとして非常に気に入りましたが、展示品もないのに何故か撮影禁止でした。

個人的にはココに、一番の磁場みたいなものを感じました。

そこから進むと写真の景観です。

ここも新聞で紹介されているときのインスピレーション通りで、期待は裏切られませんでした。

コンクリートだけで、池も含め構成されています。

でも何故か土が思い浮かびます。

夏の季節でしたが、強い日差しの中にもそよ風が流れていて、少し植えられている柳が気持ちよさそうにそよいでいます。

家族と一緒だったのですが、みんな気持ちよさそうにしてました。

この方については、「霊性」に自覚を見いだし、それを仏教の核心と位置づけたと、難しい説明がありましたが、何となく伝わる気がしました。

2022年6月11日土曜日

笠戸島(かさどじま)


「山口県下松市」沖合にある「笠戸島」。

島ですが「笠戸大橋」と本州で繋がっており、普通に車で向かうことが出来ます。

釣り針のような形をしている島で、国民宿舎もあって風光明媚な地です。

しかし造船業の盛んな地域でもあり、写真はそこに仕事で向かうときに手前で撮影したものです。

夕暮れ近い時間だったので、造船所のクレーンが夕焼けに映えてとてもキレイでした。

仕事の後はこのまま事務所に戻るだけだったので、島の行き着く先端まで向かってみることにしました。

2枚目の写真が道の終点です。

原っぱのようになっていました。

ぽつんと公衆トイレが置かれており、丸い窓とサイコロのような水玉柄が、周囲の空間に妙なシュールさを醸し出していました。

振り向くと浅瀬が弧を描くように広がっていて、本州の工業地域が遠めに見渡せます。

公害にはくれぐれも配慮しないといけませんが、瀬戸内海の海岸線をウロウロしていると、工業施設の跡地にある人工物はよく自然に溶け込んで、良きアクセントとなっていることが多いと思います。

時代とともに廃れるものがあるのは必然ですが、汚く見えないように、美点としてうまく残していく工夫は大事だと思いました。






 

2022年6月4日土曜日

姫路城(コロナ禍)


コロナ禍の真っ最中に、京都へ修理した車を引取りに伺った帰りなのですが、遅くなったため「姫路」に宿泊することにしました。

食事の買い出しのため、チェックインの後で外に出ると、対策が徹底されていて19:00以上の店内飲食は禁止されていました。

もとよりそのつもりでしたが、牛丼チェーンもその例外でなく、逆に入口が混んでいたので、時間をずらすことにしました。

その間、久しぶりに「姫路城」を拝むことにしました。

全く人気のない商店街を通り抜けて、駅と城を結ぶメインストリートに出ると、ブルーライトに光る天守閣が見えました。

この時期の全国の天守閣はみんな同じ色に、ライトアップされていたはずです。

しかし近年の大改装で、より白亜になったせいか、一段とブルーが映えて美しく見えました。

そのまま近づくと、城内の公園には従来通り入れました。

過去に伺ったとき、何故か喧嘩している輩を見かけることが多かったのですが、このときばかりは平穏でした。

多くの方が距離を保ちながら、運動したり、散歩したり、私みたいに城を眺めていました。

間違いなく「全国城郭ランキング第1位」である、この城のランドマークとしての安定感は抜群でした。

人々を包む憩いのオーラはさすがでした。


夜の7時過ぎで、全く人影のない商店街です。

2022年5月28日土曜日

士幌線(しほろせん)


家族に「中2病」のレッテルを貼られている自分としては、その裏付けを告白するみたいで恥ずかしいのですが、なじみの模型屋さんに「自作のジオラマ作品」を飾ってます。

今回の作成情景を店主に説明すると「士幌線?」と、首を傾げられました。

国鉄民営化の直前に廃線になったので、やむなしかもしれません。

場所は北海道内陸部の「帯広」から、十勝平野を北上して、山岳地帯に延びた路線です。

人口減少に伴い、北端の区間から徐々に廃線となっていったのですが、「美しいアーチ橋梁」や「プラットフォーム関連施設」が放置されたまま、結果的に手つかずで残りました。

それが功をそうして国の登録有形文化財や北海道遺産に認定され、昨今の「廃線ブーム」の火付け役になりました。

実際GWの時期に訪れると、周辺に雪が残った景色を眺めつつ、路線跡を歩いたりして、北海道の大自然を満喫しました。

それなりの観光地ですが、人は住んでおらず、寂寥感がひしひしと伝わってきて、このうえない「旅情」を感じました。

写真は、遺産の中でも特に有名になっている「タウシュベツ川橋梁」です。

崩落の危険があるため、関係者以外近づくことが出来ず、展望台からの写真です。

「然別湖(しべつこ)」の水位が低いときしか現れない幻の橋ですが、ラッキーにも拝むことが出来ました。

自然と一体化した人工物の素晴らしさを強く感じました。

ずっと残っていて欲しいです。