2017年5月27日土曜日

あつかし山砦


「阿津賀志山砦」と書くそうですが、福島県と宮城県の県境に位置する標高290m程度の山です。

源氏の「源頼朝(鎌倉方)」が平氏を滅ぼした後に、「奥州藤原氏」追討のため北進し、激戦となった唯一の場所です。

約100年もの栄華を誇った「奥州藤原氏」は本当にあっけなく滅亡します。

三代目「藤原秀衡」が病死し、四代目の「泰衡」になった途端に鎌倉方につけ込まれ、匿っていた「源義経一行」を命令通り殺害するも追討されます。

政治的駆け引きのレベルが先代と違い過ぎたのでしょうか。

それで何故か「この山」を防衛ラインに戦いますが、ここを突破されると、本拠地「平泉」までかなりの距離があるにもかかわらず、組織的な抵抗も出来ないまま、「泰衡」は北へ北へと敗走する羽目になり、最後は家臣に討ち取られます。

政治体制から金の産出地も含め謎の多い「奥州藤原氏」ですが、国宝第一号の「中尊寺金色堂」の下には三代(清衡・基衡・秀衡)のミイラと泰衡の首だけのミイラが、諸説ありますが一応安置されています。

今後、深堀りしたいテーマです。

2017年5月20日土曜日

大鰐線


早朝の「大鰐(おおわに)線」です。津軽国境の「碇ヶ関(いかりがせき)」を訪れた後、地元の方も知らないような「城跡」巡りをしてました。

そのとき列車の警笛がなったので、頭上が線路であることに気がつき、慌てて撮った一枚です。

朝の鉄道写真では最高の一枚と思っています。

旅において「偶然は必然に勝る」といつも思います。

これだからフラフラ旅は止められません。

この線は青森県境の「大鰐温泉駅」と弘前市中心街の「中央弘前駅」を結ぶローカル線です。

近くの「弘南鉄道」とあわせて「撮り鉄」としての目的は果たしているのですが、まだ未乗線で「乗り鉄」としての使命が残っています。

八戸以降の新幹線ルートを除けば、東北地方はこれで全線制覇です。

弘前の町には宿泊したことがないので、地元料理を楽しみながら「完乗」を決めたいところです。

が、愛媛からだと「青春18切符」の各駅停車では、日程がかなり厳しくなります。

かといって、飛行機や新幹線で「ワープ」するような野暮はしたくなく思案中です。

私にとっては、幼稚園児の遊ぶ砂場に、シャベルカーを使って砂山を作るような所業に等しいのです。

いつも以上にどうでもいい話をしてしまい、すみません。

2017年5月13日土曜日

早朝ドライブ


縁があって出会えた「デルタ」を相当頑張って購入した頃、仕事が忙しくてなかなか遠出のドライブが出来ませんでした。

土日でも仕事以外で動ける時間帯は「早朝」でした。

しかし当時住んでいた「西船橋」から更に郊外に向かうと、ゴルフをする方々で渋滞します。

逆転の発想で早朝に、都内に向かうとビックリするくらい空いていました。

日頃は車の多い皇居周辺もスッキリしていて、散歩の感覚でドライブを楽しみました。

(今は、ランニングやサイクリングの愛好者が多く、当時とは状況が変わっているようです。)

写真は「外苑東通り」で、右側は「赤坂御用地」、左側は「神宮外苑」に挟まれています。

この先には首都高「外苑出口」があり、青山・赤坂・六本木・麻布方面に向かえます。

おそらく日本で最も超高級車が走る通りと思われます。

やって来る車は「アストンマーチン」で、いわゆる「ボンドカー」です。

「ロールスロイス」とかもここでは日常生活の車です。

しかし止まっている車は、私を含め旧車が多く、走り去る車をパチパチ撮っていました。

トランプゲームの「大富豪」的な格差を感じつつも、モーターショーでしか登場しない車も見えるので、立ち寄るたびに楽しめました。

2017年5月6日土曜日

野良時計


高知県安芸市にある「野良時計」です。

札幌の「時計台」には申し訳ないですが、こっちのほうが断然いいと思いました。

明治中期にこの邸宅にお住まいだった地主様が、時計好きが高じて、独学で勉強して自作されたそうです。

人にやらせてないところが素晴らしい。

今は正面の一面しか動いてないそうですが、左右にもあり、三面同時に時刻を知らせたそうです。

周囲は四国の何処ででも見かける田園風景ですが、この「時計屋敷」があるおかげで、すごく特別な、独特の景色に変容しています。

「キワモノ」的な存在が、時間の経過とともに周囲と馴染んで、良いアクセントとなる好例です。

写真の車との相性もバッチリです。

計測器とかの「メーター」の類は、車の運転席も含めて、男性のファッションに何かと大きな影響を与えていると思います。

ルックスはどうにもなりませんが、「腕時計」を押さえてあとの服装はシンプルにまとめておけば、勝手に何かを語って味を出してくれるときがあります。

但し、最近の腕時計の値段は、周囲の物価と比較して異様に高騰しています。

物欲の強い自分も、正直手が出せない領域になってきている気がします。

「新品」と「中古」の好循環がより必要な時代かもしれません。