2016年9月24日土曜日

スタートレック


言わずと知れた「六本木ヒルズ」です。

霧のかかった建物を下から見上げたとき、スタートレックの「エンタープライズ号」を連想しました。

いろんな色の明かりが、艦橋の円盤部分の窓と似ていて、すごく近未来感が演出されていました。

すぐそばに蜘蛛の大きなモニュメントもあり、未開の地に向かう「カーク船長」一行のドラマ設定も彷彿させ、勝手にワクワクしてました。

大江戸線が出来てから多少変わりましたが、日比谷線の六本木駅から周囲のエリアは「陸の孤島」化しているところが多く、新宿のように超高層ビルは少ないせいか、ビル自身の輝きがより強く感じます。

山で例えれば連峰ではなく独立峰のように、単独ならではの美しさと存在感があります。

仕事で行くことが多かった南西側の「広尾」方面は、特に大好きなエリアです。

外国の大使館が多く、上品な外国人が日中闊歩してます。

敷居の高さが車の車種にも出ていて、「ランボルギーニ」とか「フェラーリ」とかの、普段雑誌でしか見たことのない車が普通に路上駐車されています。

よく普段着の芸能人も見かけます。

昼間の飲食店に入るのも、値段的に勇気がいる恐ろしいエリアなのですが、その対価として好奇心が満たされる場所でもありました。

「ハラハラ」と「ワクワク」はいつも紙一重です。




2016年9月17日土曜日

越美北線


福井県にある「越前花堂駅(えちぜんはなんどうえき)」です。

九頭竜湖に向かうため、「九頭竜線」とも呼ばれる「越美北線」の玄関口にあたります。

福井県の奥地へ向かい、岐阜県の奥地へ抜ける旅行でした。

ところで「松花堂弁当」みたいな変な駅名ですが、輪をかけてフォームの形が変わっています。

この写真は自分と同じ過ちをおかしそうだった人を撮影したものです。

この方は「間一髪」間に合いましたが、私は前の便で乗り損ね、2時間以上「九頭竜湖駅」への到着が遅れてしまいました。

なんとこの駅はこの方が走っている通路を底辺として駅のフォームが「二等辺三角形」を描いています。写真で何となくわかるでしょうか?

「北陸本線」と「越美北線」のフォームが二等辺になって分かれており、線路側に向いて列車を待っていると、背後の反対フォームにやってきた列車に気がつきません。

今まで乗り損ねの失敗は少ないと自負していたのですが、やらかしてしまいました。

仕方なく時間が余ってしまうので、「福井駅」の近くにある「柴田勝家」の居城であった「北ノ庄城」へ行きました。

跡形がないくらい前衛的なデザインの公園に変わっていてビックリしました。

前回「柴田神社」だった頃に訪れた際、いちゃついているカップルに出くわしてドキドキしたのが懐かしくなりました。

夜訪れた私が悪いのでしょうが、前のほうがしっぽりした風情で良かったと思います。


2016年9月10日土曜日

フィンランドのバス


北欧フィンランドをレンタカーで縦断しているとき、ハンドルを握りながらも夢中で撮影した一枚です。

前方の年代物のバスを中心に据えて展開されていく景色は、私にとって理想の情景でした。

淡い水色と肌色の車体が、夏とはいえ北欧ならではのやさしい日差しに照らされています。

ほのかにきらめきながら「雲」・「森」・「草原」の間を駆け抜けていきます。

ときおり「鹿などの動物」や「古民家」・「モダンな家」も登場し、心地よいアクセントになります。

おとぎ話の絵本が作れそうなくらいのインスピレーションが得られました。

自分がそのバスに乗っていることや見かけた家に住んでいることも空想し、これからやりたいこと
への着想も漠然としてますが次々に浮かんできます。

運転していたので整理は出来ないままですが、そのとき「洋風の古民家カフェ」と何故か「シルクロード横断」が浮かびました。

多くは埋もれた記憶となってますが、今後の「ひらめきの導火線」となりうる貴重な財産です。


2016年9月3日土曜日

古い教会



北欧フィンランドの内陸部「ペタヤヴェシ」という町にある「古い教会」です。

世界遺産なのですが、そのまま「ペタヤヴェシの古い教会」で登録されていて、教会の正式名称がわかりません。

「とりあえず行っておこう。」ぐらいの気持ちで訪れてビックリです。

無知なだけかもしれませんが、このデザインを見て、日本人の感性とは全く違う世界観で築かれた建物であると思いました。

これほど異質に感じたのは始めてでした。

日本文化は長い歴史において、様々な海外文化を何気なく取り込みつつ、自然に馴染ませていると思っています。

しかし自分の直感として、今まで接点のなかったデザイン様式がここに存在しているのだと素直に驚愕しつつ、偶然出会えたことに感動しています。

こういうとき、「旅」を趣味としていて本当に良かったと思います。

しかし近づいて建物の細かい意匠に注目すると「マリメッコ」や「イッタラ」などの、日本でも人気の北欧ブランドの原点のようです。

北欧といっても、厳密には「ムーミン」も含め上記のブランドは、みんなフィンランド発祥なのだと思い出しました。

そのうちご近所にこんな様式の結婚式場が建つことは十分ありえます。

恐るべし日本と思いますし、このような風土に住めて、あらためて幸せを感じます。