2019年10月26日土曜日

東京駅の美術館


東京駅は近年大幅改装され、戦中に消失して別の様式になっていたところが昔風に戻されました。

その流れで「東京ステーションギャラリー」もリニューアルされました。

おそらくスペースを有効活用するためか、広いながらも各階の空間毎でいびつになっています。

それが単調な展開をうまく防いで、少し探検しているような気分になります。

写真は移動する階段を上に向いて撮ったもので、壁面は残っている古い煉瓦が剥き出しで使われています。

駅自体を文化遺産として見せる工夫です。

ここが出来て自分にとって大変有り難いです。

定期的に東京へは出張しますが、ウロウロする時間もなくとんぼ返りすることもしばしばです。

そう行った環境下でもほぼ通ることになる東京駅に美術館が、しかも改札を出てすぐ脇ににあるため、わずかの時間でも有効活用出来ます。

しかも企画展示を主体とする美術館であるため、毎回新しいものが拝観出来ることになります。

このときは大正から昭和にかけての日本画家「不染鉄(ふせんてつ)」の企画展でした。

精緻な町並みの描写に特徴があるので是非とも生で観たい画家の一人でした。

なんとサインペンやボールペンを使用して描いているのです。

私も筆ペンやサインペンを使って絵を描くので、うまさの次元は違えど共感できます。

「デルタカフェ」のトイレに掛けてある新旧の「アルファスパイダー」も、キャンパス地にサインペンと筆ペンで直に描いています。

モノクロに近い色調は、破天荒な人生を送った彼の心象を投影した風景なのでしょうか。

画家の人生っていろいろあるなといつも教えられます。

2019年10月19日土曜日

鹿児島路面電車


鹿児島界隈は、「明治維新」を選考していた自分としては何度も訪れた場所ですが、当時路面電車を「乗り鉄」としての範疇に入れてなかったために無視してました。

今回は純粋にこの目的だけで訪れました。

写真はその車両で、どこか異国的な感じがします。

中国の長沙市との姉妹都市を記念するデザインにもなっていて、より外向きの気運を感じます。

ところで、このときはスケジュールを調整して強引に行ったのでやむなしだったのですが、丁度台風が上陸する直前でした。

運行停止ギリギリの中、何とか時間通り完全乗車することが出来ました。

天候のおかげでほとんど誰も乗ってこないので貸し切り状態です。

両サイドの景色が独り占めで、人の指してる傘が逆向きになったり、ゴミ箱が転がっています。

少し罪悪感を感じながらも、両サイドの席を行ったり来たり、ゆったりした気分で楽しめました。

最後は人に勧められていた終点「鹿児島駅」近くの温泉銭湯に行きました。

ハワイアンがガンガンにかかっていて、天候とのギャップがこれまた素晴らしかったです。


2019年10月12日土曜日

坪尻駅


以前に取り上げた秘境駅ですが、四国にもいくつかあります。

その代表格がこの「坪尻駅」で全国秘境駅ランキングトップ10に入っています。

土讃線の香川県と徳島県の県境で、香川県側にあります。

琴平から阿波池田を結ぶ国道32号線から外れた谷間にあり、地図で見ても確かに車では行けなさそうです。

正月に「青春18切符」を活用して向かいました。

特急はこの駅に停車しないうえ、数少ない鈍行すら素通りする便ばかりでしたので、一日の行程では調整つかず、阿波池田に一泊して始発で向かいました。

池田駅を出て吉野川の大きな鉄橋を越えると、大きく左に迂回を始めました。

山越えの国道とは全く別の谷沿いのルートに分け入っていきます。

そこからすぐに到着しましたが、完全に人里離れた秘境でした。

明け方だったので近くの山頂付近が光っていたのですが、国道32号線を行き交いする車のヘッドライトでした。

徒歩では厳しい距離です。

下車してわかりましたが、スイッチバック方式の駅でした。

鈍行が素通りするのも納得で、スイッチバックなしで勾配を上り下り出来るため、この写真の右側線路だけで事が足り、この駅を通る必要がないからです。

もともと信号場だったのが駅に昇格したそうです。

次の便がやって来るまでの約1時間半ほどを目的もなく散策しました。

線路沿いを進むとすぐに谷があったり、ずっと誰も住んでない廃屋を見つけたりと、いい意味での空虚な時間を過ごせました。

ハマりそうです。

2019年10月5日土曜日

ペッツな城


「淡河(おうご)城」と読みます。

山陽道を走っていると、この地名の標識が出てきます。

ようやく覚えることが出来ました。

今回の旅は神戸から六甲山地を突っ切るように北上しました。

いくつか城跡があったためです。

しかしおそらく地名だけで、痕跡は通るだけではわからないレベルなので、何もなければそのまま山陽道に上がって愛媛に帰るつもりでした。

それが淡河の町に入って、信号待ちの交差点にて何気なく左手を見ると、立派な櫓が竹林の中に見えます。

興奮を覚え、あわてて左折しました。

櫓は再建されたものとすぐに推察しましたが、急勾配の斜面に見える位置からして、櫓を支える土台、つまり何らかの縄張り跡、あわよくば石垣等があるかもしれないと思ったからです。

でも実際は写真の通りです。

ズッコケましたが、周囲の森林に負けずに目立とうとするならコスト的にうまい工夫です。

まるで「ペッツ」です。

キャラクターの顔から下はスティックの形をしていて、怪しげなタブレットが出てくるあのお菓子アイテムです。

今も売っているのでしょうか?
(調べてみると今も売られていました。)