2016年5月28日土曜日

青春18きっぷ②


無人駅で一番好きなのが、山陰本線にある「鎧駅(よろいえき)」です。

有名な余部鉄橋(あまるべてっきょう)を「餘部駅(あまるべえき)」と挟む位置にあります。

先日、鉄道模型で購入した寝台列車「出雲」も、廃止されるまで通っていました。

ホームと庭が同化したような場所に立つと、写真のように日本海に続く入り江がのぞき込むように拝め、イームスの壊れた固定椅子が侘しさを誘います。

青春18切符のポスターにも起用されましたが、登場が遅いと思ったくらいです。

ここほど「青春」という言葉が似合う駅もないと思います。

崖の上にあるため民家が近くにないので、一人でいると孤独感が際立ちます。

自分の中に何かを見つけないといけないとき、かなりお勧めのスポットです。

しかし山陰本線でも特に辺鄙な地域で、特急もほとんど走ってないので、時間の確認は大事です。

プチ遭難しかねません。

2016年5月21日土曜日

青春18きっぷ①


言わずとしれた予讃線の「下灘駅」です。

青春18切符のポスターに3回登場し、日本で一番有名な無人駅と言っても過言ではありません。

四国の鉄道路線は基本単線なのに、特急が行き交うため待ち合わせ時間が多く、各駅停車専門の「青春18切符乗り」にはかなりの難所となります。

実は国内の路面電車・私鉄も含めた鉄道全線制覇を目指しており、四国制覇のためにはかなりの時間を労しました。

9割がた達成して完遂までもう少しですが、最近鉄道趣味の中でも「乗り鉄熱」が醒めてきて困っています。

一日当たり2,200円で、各駅停車なら24時間どこまででも乗れる「青春18切符」は、学生の頃から愛用しています。

社会人になっても使用していると、周囲に(特に家族に)「貧乏臭い」とバカにされました。

しかし、それでも使用するのが妙な「快感」であったのですが、近頃18切符が市民権を得てしまったような気がします。

一般の方々が日常、普通に使用している光景をよく目にします。

アングラな雰囲気がなくなり、どうも面白くないのです。

また、夜汽車運行もほとんど消滅してしまい、旅情を感じながら一日中乗り続ける機会が減ってしまいました。

寂しいのか、先日廃止された寝台列車「ブルートレイン」の鉄道模型を買う有様です。

趣味が記念事業になりつつあり危険です。

2016年5月14日土曜日

八墓村


岡山県の奥地、「吹屋」にある「広兼亭(ひろがねてい)」です。

俳優の「豊川悦司」が「金田一耕介」役を演じた「八墓村」の舞台になった屋敷です。

高石垣が見事で城のようですが、銅山・ベンガラで栄えた大庄屋の邸宅です。

本日は晴天ですが、雨の日伺ったときは、周囲の山奥感が半端ありませんでした。

作者の「横溝正史」はおどろおどろしい作風で有名ですが、戦時中の疎開先を岡山で過ごした際に、その地域の伝承を聞いた影響が大きいと言われています。

映画冒頭の大量殺人事件も、近隣の「津山」での実話がベースです。

ちなみに「渥美清」が金田一耕介を演じた最初の「八墓村」の舞台にも洞窟が登場しますが、ロケ地は岩手県にある「安家洞」です。

偶然訪れて知ったのですが、大きい割には鍾乳石はあまりきれいではなく不愛想な空間が、映画の作風に似合っていました。

近くに「井倉洞」、「満奇洞」がありますが、ロケ地にならなかったのはきれい過ぎたのでしょうか。

映画の背景を選定するのは、地元の協力も含めて本当に難しいと思います。


2016年5月7日土曜日

ドクターイエロー


とうとう出会えました。見た人に幸福を呼び込むと評判の新幹線「ドクターイエロー」です。

新幹線の路線点検のため独自運行されており、時刻表に乗っていません。

偶然出会うしかないのです。

「新大阪駅」にて岡山方面の新幹線を待っているとき、背後から小さな歓声が聞こえてきました。

振り向くとこの写真のアングルで初のご対面です。

一瞬ロボットの横顔にも見え、ただでさえ大きい自分の童心が鷲掴みにされました。

始めて「マジンガーZ」と対峙した主人公「兜甲士(かぶとこうじ)」のシーンを思い出します。

この光景を、もし小学生以下の年齢で見てたなら、「新幹線の運転手」を志したと思います。

それほど強烈でカッコ良かったです。

幸い自分の乗る新幹線が来るまで時間があったので、先頭車両から最後尾まで2往復しました。

でもその後、特にラッキーがあったようには思えません。

フォームに早く上がったのは目当ての駅弁を買うためだったのですが忘れてました。

まあ出会ったことで十分ですが・・・・・。