2017年4月29日土曜日

高速道路



「デルタ」でドライブしているときに撮影した「富士山」です。

東京から関西方面へ向かって高速道路を走るとき、天気がいいとよく見えます。

旅立つとき、占いっぽくこの景色が見えるのをいつも期待しています。

東京や大阪に住んでいるとき、車で愛媛の実家に道草しながらよく帰省していました。

高速は横の景色は壁で遮られているためほとんど見えませんが、前方は結構楽します。

特に、東海地方は海に近いところを走るので、起伏のある町の景色が楽しめるところが多いです。

しかし関西地域はトンネルが多くイマイチよく見えません。

それでも一般道よりかなり高いところを走っているので、町を鳥瞰できるのは高速道路の特権だと思います。

お勧めは何といっても「夜の首都高速」です。

東京タワーを始め、夜に集積された明かりがメトロポリタンを感じさせます。

他には、山陰道の「伯耆大山」・中央道の「八ケ岳」・最後に四国にかかる「三本の橋」です。

地球上に、橋からのあの独特の景観は、今のところここしかありません。


2017年4月22日土曜日

直角の白砂青松


東北地方の太平洋岸を走破しようと思い立ち、夜中に千葉県船橋市を出発、茨城県を経由、福島県のいわき湯本まで高速で走りました。

そこから地道で、海岸に一番近い街道を選んでひたすら北上、夜が明けた頃に、ほとんど宮城県の手前、福島県相馬市の「松川湾」で休憩しました。

「日本の渚100選・白砂青松100選」にダブル認定されている場所ですが、他の選定場所が流麗な曲線イメージに対して、ここは堤防の役割も兼ねて直線基調で浦が固められています。

一番海に突き出た部分も直角に曲がります。

写真はそのコーナーの手前で撮影した一枚です。

台風接近のため海も荒れており、海へのむき出し感がより太平洋の荒々しさを伝えています。

後方には松林があり風光明媚な空間です。

そこを通ってここにたどり着くと、その「静」と「動」の対照がより際立ちます。

しかし東日本大震災で壊滅。

ラジオで、ここの港が復興に向かう話題を伺い、ただ祈るばかりです。

本当にそれしか出来ないんだと思います。

2017年4月15日土曜日

新北上川


太平洋岸を北上し、茨城県・福島県を通り、宮城県に入りました。

仙台・石巻の海岸線を抜け、牡鹿半島・女川を越えたところに新北上川(追波川)河口がありました。

半端ない橋の長さで、鉄橋が山の稜線に吸い込まれるようにつながっていて、引き締まった美しさを感じました。

昔から暴れ川で、本来は石巻湾に注いでいたのを二手に分けました。

従来の川を旧北上川とし、太平洋側に新しく出来たのが、今立っているところです。

水量的には新川が主流で、河口が広いにも関わらず、流れが強いのには驚きです。

海に出るギリギリまで川をしっかりアピールしてました。

しかしこの川が東日本大震災のとき逆流しました。

実際の雄大な景色を見た者として、その事実に戦慄します。

当時のこの地域の旅行写真を見ると、治水に真剣に取り組んできた足跡を明確に感じます。

しかし高い山や大地が多い反面、低地に水流が集中してしまうリアス式の地形は、その努力を凌駕してしまいました。

本当に哀しいことです。

2017年4月8日土曜日

高台院


「おね」とか「ねね」とか呼ばれる「豊臣秀吉」の正室「高台院」。

写真は彼女の菩提寺の庭です。

桜満開の時期に、庭の白砂に一本だけ咲いている桜の木はかえって印象的です。

デルタカフェの坪庭には桜がありませんが、このような「清楚な雰囲気」を取り組めないものかと考え込んでしまいます。

全く同じことをしても同じに見えないというか、求めた雰囲気を出せないのが「庭」とか「ジオラマ」の奥深さと思います。

全く違うアプローチで、求めていた「空間」を偶然見つけるしかありません。

この試行錯誤は楽しいのですが、イライラもします。

「豊臣秀吉」のドラマは、様々なアプローチで放映されていますが、必ずと言っていいくらい「ねね」は登場します。

この桜の雰囲気は、大河ドラマ「女太閤記」にて「佐久間良子」が演じた「ねね」役での、剃髪後の雰囲気が近いように感じます。

そういえばあのときの「淀君」役での「池上季実子」の演技が強烈だったのを思い出しました。

あれを超える「淀君」はまだ見てないと思います。

「殿下~。」と少し媚びつつも、しっかり何かを要求する甲高い声が、いまだに耳に残っています。

2017年4月1日土曜日

千鳥ヶ淵


桜の名所「千鳥ヶ淵」です。

花見特集では時代を問わず、必ず上位にランクインしています。

個人的にも一番訪れた回数の多い場所です。

この界隈で担当している企業数が多かったので、アポの合間の通り道として、一日朝・昼・晩(夜)と観たことが何度もあるくらいです。

でも飽きません。

皇居(北の丸)の石垣と堀に向かって、木の根元よりもさらにずっと下へ落ちるように伸びている「枝振り」は最高です。

加えて日照の加減と、花の咲き具合が刻々と変化するので、更に表現力が増します。

ここは通り抜け専門なので、座り込んでの宴会は出来ませんが、かえって酒臭くなく清潔感が好ましいです。

人混みはすごいですが、一方通行なので、ゆっくり上を見て楽しめます。

すぐ近くには「靖国神社」があります。ここも見事な桜です。

この界隈は、軍歌「同期の桜」をまさしく体現した場所であり、桜の花は「咲く」のではなく「散る」ものなのだと、特別な意味合いで教えてくれます。

特に地面に積もった大量の桜を眺めると、凝縮された歴史に思いを馳せてしまいます。