2019年7月27日土曜日

最新型999


松本零士原作の「銀河鉄道999」における主人公列車「999(スリーナイン)」は、風貌は古典的な蒸気機関車ですが、中身はなんと最新鋭の車両でした。

写真の「熊本駅」から「人吉駅」までを走破する蒸気機関車「エスエル人吉号」は、蒸気機関車がそのまま現役で使われている貴重な存在です。

しかし、以下に連結される車両は復刻基調でありながらも現代デザインも取り入れた最新型なのです。

しかも「明治・大正・昭和」と時代毎でコンセプトを変えたデザインの異なる車両がそれぞれ連結されています。

更に写真は「展望バージョン」で、ガラス張りの車両が最前頭と最後尾にそれぞれ設置されているのです。

乗ったままの真後ろから、汽笛を鳴らしながら煙を噴き上げる蒸気機関車が拝めるように工夫されています。

他の地域で乗った蒸気機関車の場合、当然車両も古いため夏は扇風機のみでかなりの暑さになりますし、更にトンネルとかに入ると煤っぽさまで加って、体もベトベトした感じがするのですが、この車両の室内はエアコンがしっかり効いていて涼しいです。

窓も開けないことから煤煙の影響も受けませんので、煙を眺めながら音楽コンサートが最後尾の展望車両で開催されていました。

少し不思議な感じというか、これを快適と思っていいのか違和感は少なからず感じますが、本来の移動手段としての快適性を目指す上では大事なことなのかもしれません。

まだまだ長旅が続く途上のことだったので、これはこれで「あり!」だと思いました。


2019年7月20日土曜日

宇都宮城


写真を見て何となくおわかり頂けると思いますが、この天守閣っぽいものは運動競技場のような広場の角っこに建てられています。

土塁のような壁も再現されてますが、昔伺ったときにはなかったと思います。

城好きから観ると侘びしい感じが漂いますが、もともと「宇都宮城」がありました。

個人的には一番可哀想な形で復興された城じゃないかと思っています。

行政的には下野国の中核となる城ですが、徳川将軍家の日光東照宮参拝に際しては宿泊所となる施設でもあったので、本丸は実質城主のものではありませんでした。

そんな事情も踏まえ、この城にまつわる有名な話として「宇都宮つり天井事件」があります。

完全なデッチ上げですが、当時の徳川幕閣の世代交代に伴う権力争いが影響していたため、徳川家康の懐刀であった城主「本多正純」が改易になってしまいました。
(家康は既に亡くなっていて、秀忠が実質的にも将軍となっている時代です。)

その後の明治維新では、新撰組の「土方歳蔵」も加わった「宇都宮戦争」の舞台となり落城、加えてその後に着任した「土木の鬼」である県令「三島通庸(みちつね)」によって徹底的に壊されました。

大抵は規模の大きな城跡の場合、天守閣等の建物が破却されていることはあっても、縄張りの痕跡は何だかんだ残っていることが多いのですが、この城に関しては改装前の公園のときでさえ、名残りらしいと実感出来るようなものは見つけられませんでした。

全く存在を否定された観があり、りっぱな縄張りがあったのを古地図では確認出来るだけに残念です。

どうせ復興するなら、もう少し風情は考えて欲しいとつくづく思います。

2019年7月13日土曜日

ハリーポッター


大阪のUSJにある「ハリーポッター」のアトラクション施設です。

遊園地とかにテンションが上がるタイプではありませんので、自主的に行くことは先ずないのですが、仕事の関係で引率者として伺うことになりました。

しかもハリポタアトラクションのファーストチケット付です。

結構ラッキーな境遇でした。

映画も第1作と2作しか観てなかったのですが、それでも十分内容はわかり楽しめました。

特に話題のアトラクションの動きについては、全く体感したことがない次元で、とても素晴らしかったです。

また町の作り込みも非常にリアルです。

写真の通り、屋根には雪が積もっていますが、訪れたのは真夏でした。

それでも違和感がなかったのが不思議でなりません。

ストーリーを表現した空間が支配する世界観の凄さを感じます。

城好きとしては、ここの「ホグワーツ城」も見逃せません。

遠近感をうまく活用して実物以上に大きく見えます。

石垣というかその役割を果たす岩場を観察すると、本当の苔らしきものが自然に生えていたのにはビックリしました。

最後に行列に並んでまでは買いませんでしたが、「鼻くそ味」のキャンディーを分けてもらって食べました。

何かわかるというか懐かしい味です。

ということは、小さいときに鼻くそ食べていたのかなあ。

自覚はないのですが、不思議な幼児体験をさせてもらいました。

混んでなければまた行ってみたいですが、無理ですね・・・。

2019年7月6日土曜日

佐世保港


民間で使用される港も当然ありますが、アメリカ海軍の基地と海上自衛隊の基地が併設するように大半を占めるのが、軍港「佐世保港」です。

ちょうど北朝鮮関連で緊張感が高まっている時期で、港の背後にある「弓張岳」で町並みを展望しようとクルマで登ってるときの偶然の一枚です。

写真の空母らしきものは、なんと最新鋭の護衛艦「出雲」です。

最近テレビとかで紹介されていた時期でもあったので、実物を拝めてラッキーでした。

とは言え、メカ的なモノに目がない私でも、実戦使用がないことを祈るばかりです。

長崎県第二の都市である「佐世保市」はもともと小さな村でしたが、明治になって九州の軍事上の一大拠点として急速に発展していきました。

同じ長崎県の中でも、文化的歴史遺産の多い「長崎市」とは極めて対照的です。

この後に「佐世保バーガー」を食べました。

有名店だったので持ち帰りにしても30分ほど待たされましたが、手作り感があって美味でした。

日米が混在されたアメリカンな感じを十二分に味わえた風味でもありました。

本当に独特の空気が漂う町でした。