2022年3月26日土曜日

武蔵野線


「西船橋」に住んでいたとき、「青春18切符」を活用する流れとして、「西船橋駅」から「武蔵野線」をよく利用しました。

東京を中心に弧を描くように走ります。

「南浦和駅」で乗り換えて、東北方面の路線を目指しました。

よく乗っているのですが、大抵始発からスタートし、戻りは終電近いので、暗い時間帯であるせいか、車窓の印象が全くありません。

意外なところで印象が強く残っているのは、この写真の風景です。

車で埼玉方面の城巡りに向かったのですが、抜け道を間違えて迷ってしまいました。

標識があったので車を降りて確認し、振り向いたら「武蔵野線」の高架下にある桜並木が満開であることを発見したのです。

しかもタイミング良く朝日が差し込んでくるところで、余りの素晴らしい偶然にビックリです。

仕事に行き詰まっていた時期で、気持ちを開放したくての城巡りでした。

かなり後ろ向きな心持ちだったので、日差しに輝く桜の淡桃色に、思わず心が洗われました。

花を愛でながらの鉄道旅は数多くしてますが、桜の印象だけしか残ってないのは、この路線だけです。

2022年3月19日土曜日

妙蓮寺


会社の後輩に、お寺の跡継ぎで専門の大学・修行まで受けた奴がいます。

正式な僧侶の資格を有しているにも関わらず、何故か仕事を頑張っているのです。

「娑婆」の空気が吸いたい、いまだに未熟な奴と思って、気軽に接しているのですが、宗派は「本門法華宗」。

彼曰く、日蓮宗のレアな一派だそうです。

その大本山が京都上京区にある「妙蓮寺」で、庭が素晴らしいというので寄ってみました。

今回の写真がそれで、「十六羅漢の石庭」と呼ばれるようです。

「玉淵坊日首」という、ここの寺僧の作庭で、「桂離宮」も手がけたそうです。

豊臣秀吉に与えられた「臥牛石」という、青石(おそらく中段左側の大きな石)を涅槃像に見立てて、羅漢像の石を配した枯山水庭園です。

この縦アングルとは別角度の、横アングルで観るとその関係がよくわかります。

広い空間のわりに、個々の石の形状がゴチャゴチャしていています。

まるで羅漢の悩んでいるような人間臭い部分が体現されているようです。

達観したような構図が多い、他の枯山水庭園とは趣が違います。

ゆっくり眺めていると、たまたまお寺の女性と話すことになったのですが、西条市の三芳の方でした。

なんと壬生川の隣町です。

彼女曰く、京都に長年住んでいて、亡くなった父母が住んでいた空き家の面倒を見てくれていた方が、とうとう高齢のため施設に入ることになり、今年になってやむなく実家を処分したとのこと。

しょうがないとは思っても、どうしても無念の気持ちが残るとおっしゃられていました。

デルタカフェの話をすると、ご先祖様に関わる場所は特に大事にしていきなさいと、強くご教示頂き、何かご加護を頂けたような気がしました。

必然なのかもしれません。

2022年3月12日土曜日

備中松山城


「現存12天守」に数えられる城で、唯一の山城です。

同名で比較される「伊予松山城」は山頂に本丸があっても、二ノ丸が平地にもあるため、「平山城」に分類されて該当しません。

険しい場所に整然と築かれた石垣と土塀が大好きで何度か登っています。

標高が高く奥まっているため、写真は天守閣からの眺めですが、城下町はほとんど見えません。

しかし一層にある、全体のバランスとしてはかなり大きな唐破風の屋根が、必ず視界に入ってきます。

この少しいびつになった丸瓦葺きが素朴で大好きで、個人的には一番萌えるポイントです。

また天守閣といっても二層しかありません。

内部を拝見した印象としては、平成の復元後は塀や櫓も増えて全体が綺麗になりましたが、その以前は古ぼけた神殿か仏殿の気配を感じました。

奥まって位置する「二重櫓」が、天守閣と大して高さが変わらないのと、更に奥に遺構があるため、実質の天守閣の機能を有していたのではないかと考えてしまいます。

近年は、大河ドラマ「真田丸」のオープニングCGに使われましたし、雲海に浮かぶ城として人気急上昇です。

最近は城全体が拝める展望台が大人気と伺ってますので、次回は立ち寄りたいです。


2022年3月5日土曜日

長万部駅(おしゃまんべえき)


北海道の「函館駅」から「札幌駅」に向かう「函館本線」は、この「長万部駅」から内陸部に入っていきます。

ここからは「ニセコ駅」や「小樽駅」を経由する、鈍行しか走らない超ローカル線になるのです。

当たり前のように、特急や寝台列車が走っていく「室蘭駅・苫小牧駅」や、「千歳空港」近くを経由する主要線は、「室蘭本線」と「千歳線」への接続となり、実は別路線になりますす。

乗り鉄として制覇出来てない主要路線のラストがここでした。

部分的な未乗区間は残っていますが、ほぼ完全制覇となり、この「長万部駅」で乗り換えを待っている間、いよいよかと、妙な高揚感があったのを思い出します。

しかもココには素敵な駅弁「かなや本舗のかにめし」と、駅前なのに源泉掛け流しの「長万部温泉」があります。

弁当を買って時間が許すまで、「丸金旅館」にてお湯を堪能しました。

濃い塩化物泉で湯船に成分が付着してます。

小さいながら露天風呂もあり、貸し切り状態で楽しめました。

写真は風呂上がりに涼むべく大きな路線橋に上がったときの一枚です。

弧を描くのが、今から乗る「函館本線」です。

北海道独特の空虚さを感じるとともに、町の栄枯盛衰が伝わってきました。


大きな路線橋です。


残念ながら、まだ新幹線はこの駅まで届いていません。