2016年8月27日土曜日

マーケットの風景



北欧フィンランドの首都「ヘルシンキ」は日本から欧州に向かう際、空路としては一番手前に位置し、フランスやイタリアよりも短時間で到着します。

意外に近いです。

小林聡美主演の映画「かもめ食堂」の舞台になった町であり、写真の「港にあるマーケット広場」もロケ地でした。

首都とは思えないくらい小さい町で、東京駅に該当する「中央駅」から町並みを見ても大きなビルもなく、そもそも都会特有の雑踏がありません。

余計なものがないとうか、非常にサッパリしています。

「中央駅」から「港にあるマーケット広場」へも1キロあるかないかの距離で、散策がてらすぐに到着しました。

只、一目見て「日本でのフリマの原点はここなのかな。」と思いました。

別にお洒落でもないのですが、「お金では買えないセンス」を感じます。

はかることなく、たくらむことなく、素直に、健康に生活を営む姿勢がそこにはありました。

母と店のことで話をしていると、デルタカフェにお越し頂けるお客様はそんな方が多いのかなと感じます。

高いハードルですが、そういった方にご満足頂けるような店づくりを心掛けたいです。

現場に立ってもないのにすみません。





2016年8月20日土曜日

カレーかつ丼


岐阜県の長良川鉄道「美濃白鳥駅」の近くにある食堂です。

素朴な街中の風情がよく出ており思わず撮りました。

今回のルートは変わっていて、前日は福井県側の越美北線「九頭竜湖駅」で下車し宿泊、翌早朝に自転車にて「油坂峠」を越えて岐阜県に入りました。

思った以上に峠が険しく、ゼエゼエ言いながら頑張りましたが、予定した時刻の列車に間に合いませんでした。

仕方なく白鳥町内をぶらぶらしているうちに、偶然見つけたこの食堂に入ったら、ご当地名物「カレーかつ丼」なるものを発見しました。

B級グルメはまあまあチェックしている方ですが全く知りません。

煮込みカツをカレールーに浸してから丼にのっけており醤油風味で美味です。

「これはブレイクするぞ。」と確信しましたが、その後メディアで見ることもなく、数年後に訪れたらメニューから消えていました。

でも前もいた元気な給仕のおばちゃんに頼んでみたら「裏メニュー」として残っていました。

こっちのほうが嬉しいかも。

2016年8月13日土曜日

熊野古道


世界遺産に認定される前後ですごく変わったのが「熊野古道」です。

道が整備されてドライブしやすくなっているのに驚きました。

大挙する観光客に対応するために仕方ないとは言え、便利になりすぎるのも有難みが薄れる気がします。

それでも平安時代に、日頃はあまり遠出しない「京都の貴族」がよく行ったものだと感心します。

院政時代の上皇様達は、ビックリするくらい通っています。

ところで写真の「牛馬童子」です。

道中の箸折峠の近くにちょこんと変わらず鎮座されていました。

すましておられますが、並列している牛と馬に跨っています。

結構な力技ですが、構成の斬新さに驚愕しました。

人間より本来大きい牛と馬をわざと小さく可愛くして、その上に仏顔でドンと乗っかっている感じが、清濁併せ呑んでいるようで最高にクールな雰囲気が漂っています。

先人に倣って車で横着せず、一度は徒歩にて海側の田辺市から熊野本宮まで巡り、湯峰・川湯温泉に浸かれば最高だとは思うのですが、城山に登るほどの意欲が湧きません。

「旅情」を求める自分自身が更に「面倒くさい奴」になりつつあると感じます。



2016年8月6日土曜日

ターンテーブル

栃木県「真岡鐡道」の転車台です。

「もおか」と読みます。

茨城県「下館駅」から栃木県「茂木駅」を結ぶ第三セクターの鉄道です。

中心駅の「真岡駅」は鉄道本社も兼ねた近代的な駅ビルで、建物自体がSL機関車の形をしていて気合が入っています。

一般的に第三セクターの路線は資金不足で、朽ちかけた雰囲気を漂わす建物・建造物が多いのですが、この鉄道会社はお金を持っている感じがします。

この写真の転車台は、小型の蒸気機関車2台を走らせ始めてからの「新築」です。

なんと絶滅危惧設備の復活。

設備投資をしっかりしてうまく観光に活用出来ているのか、観光客が多く賑わっている様子です。

沿線沿いには「益子焼」や、有名サーキット場「ツインリンク茂木」があり、地域全体でうまく活性化していく循環が成立しています。

しかし一部の鉄道ファンからは、「転車台を本来の人力(じんりき!)で回していない。」とか「転車台のおかげで機関車の逆機(バック運転)が見れなくなった。」とかのディープなご意見(苦情?)もあります。

こういう話を聞いていると、自分がどのへんのレベルなのか心配になります。