2018年2月24日土曜日

書写山圓教寺


ご存知の方も多いと思いますが、「トム・クルーズ」主演の映画「ラストサムライ」で舞台となった「書写山圓教寺」です。

恥ずかしながら、それまで全くこのお寺の存在を知りませんでした。

「西の比叡山」・「天台宗別格本山」・「西国三十三所第27番」等の数多く呼称があるにもかかわらずです。

規模が大きいのにビックリしました。

「ロープウェー」で上がって山頂に到着しても、そこから中心部の「摩尼殿」へ有料マイクロバスが発着しています。

それに乗らずに早歩きで20分位かかってやっとの到着です。

写真は「食堂」の二階廊下から「大講堂」を脇にして「常行堂」を撮影したものです。

どれも豪壮な建物で、すごく硬派な感じがします。

「トム・クルーズ」が登ってきた通りも含め、映画の雰囲気以上に大きくも見えました。

失礼ながら「坊主の袈裟」よりも「武士の甲冑」のほうが全然似合う空間です。

また「宿坊」での「精進料理」や「座禅」の修業も体験出来るそうで、あらためてメンタル修業に行ってみたい気がします。

「武士道」的な感覚を大いに学べそうです。

ここをロケ地に使った「トム」へのファン度がますます上がりました。

2018年2月17日土曜日

津川


新潟県「新潟駅」と福島県「郡山駅」を結ぶ「磐越西線」の「津川駅」で下車しました。

写真は街中へテクテク向かう途中に、「阿賀野川」にかかる橋から撮ったものです。

「夕暮れ」に思えますが、「日の出」です。

水墨画のような景色にだんだんと赤みが指してきて大変美しく感じました。

右側のアングルから切れている山が「麒麟山(きりんざん)」と呼ばれ、「麒麟」に山容が似ているから名付けられたそうです。

細くて高いからでしょうか?。

また目的地の「津川城」でもあります。

ここは「新潟県」なのですが昔は「会津領」であり、歴代城主は会津藩の重臣が配置され、「越後口」の重要な防衛ラインでした。

「新潟の城」としては珍しく石垣も結構あるそうなのですが、雪が積もっていてイマイチわかりませんでした。

山が急こう配なので必要ないとも思える険しさです。

また「阿賀野川」と城を挟むように、「常浪川」と呼ばれる大きな支流もあり、自然の堀に山が囲まれている構造です。

登城はハードでしたが「本丸展望台」からの景色は、靄が消えたおかげで写真の景色とは対象的に、キンキンの朝日を浴びた状態で拝むことが出来ました。

讃美歌が聞こえてきそうです。

また下山したところに「麒麟山温泉」があり、駅が来るまでの時間ゆったりと出来ました。

「城登り」で冷えた手足を湯舟に入って「大の字になって延ばす」のは本当に最高です。




2018年2月10日土曜日

長岩城


昔の「国」がくっついて「県」になることは多いのですが、「豊前国」は「福岡県」と「大分県」の一部に分けられてしまいました。

そのおかげでこの地域の出来事は、今一つ地理的に把握しづらいです。

もともと「豊前国」だった「小倉」と「中津」の地域が、それぞれ「福岡県」と「大分県」らしく感じられないのはそのせいかもしれません。

今回の「長岩城」のある場所は更に奥まっていて、県境が微妙な位置になるのですが、ギリギリ「大分県」でした。

奇岩が林立する景観で有名な「耶馬渓」の奥地にあり、その岩石の特徴を生かして築城されています。

特徴的なのは、石垣が「土台」だけでなく「壁」まで含めて構築されていることです。

鉱山の集落跡と見間違えるくらい、谷川を囲むように「壁」となった石垣が迫り出ており、なおかつ密集しているため、攻め手はかなりの圧迫感を感じることになります。

また独特の形態として、「銃眼」まで石積みされた筒形の「弓型砲塁」や、写真の「円形砲塁」があり、崖の先端に「トーチカ」風に縄張りされています。

(雪が残って馬蹄形に見える部分がそうです。)

まるで近代要塞のようです。

城主だった「野仲氏」は、入部した「黒田長政」に戦国末期に滅ばされて、以後は廃城となっています。

しかし忘れ去られたおかげで、これだけの遺構が数世紀にわたって残っているのです。

遺跡に関しては、「皮肉な出来事」がよく「結果オーライ」になっていると思います。



2018年2月3日土曜日

小樽運河


意味不明な写真は、説明しますと「北海道小樽市」にある「小樽運河のモニュメント」です。

大雪だったためここまで埋もれていました。

撮影している私も結構埋もれています。

ただ「粉雪」なので、払うとすぐに落ちるおかげで濡れずにすみます。

つい調子に乗って奥深く入ってしまいました。

運河の海面を見ても、「凍っているのでは?」と思うくらい、静寂が支配しています。

厳しいのですが、何か「優しさ」が漂う気配がします。

夏に訪れたこともあるのですが、季節でこれほど空間認識が違ったことに驚きました。

夏は「石原裕次郎記念館」へ先に行った流れもあったからか、「おいらはドラマー!」的にハイテンションになっていました。

運河が目映く、倉庫を改装した店舗が華やかに見えた印象が強く残っています。

しかしこのときは、「北の国から」のテーマ曲が徐々に流れてきそうな雰囲気です。

目の前の「モニュメント」に対しても、「傘地蔵」みたいに服の一枚でもかけないとまずいんじゃないかと、しおらしく思う次第です。

このあと朝から一杯飲みつつブランチ出来そうな店を探す予定だったのですが、何故か食欲を出すのがもったいないような神妙な気持ちになって一食抜いて旅立つことにしました。

「定番の構図」である冬の写真も撮影したので掲載しておきます。