2018年8月4日土曜日

蕎麦遊学


船橋に住んでいた頃、お取引先の縁があって「そば打ち」の同好会に入ることになりました。

「蕎麦遊学」という名称で、月2回横浜にいそいそと通っていました。

私以外は全員年金生活者でした。

といっても、間違いなく副収入のほうが断然多いであろう「有閑じじい」様達です。

蕎麦好きが高じて名店巡りでは飽きたらず、旬な各地の蕎麦粉を取り寄せて、自分好みを打つ。

私が言うのも何ですが、非常にマニアックな方々です。

ツユまで作ります。

ある意味贅沢な老後を彩る会ですが、みんなド真剣で体育会系です。

独自の昇段試験も定期的にありました。

ちゃんと打てないとランクダウンもあるのです。

仕事以外でのランク付けは勘弁して欲しいと思いつつも、もともと蕎麦好きなので何とかついて行きました。

この写真は、夏合宿の舞台である山荘に向かう道中に、少し寄り道した山頂からの景色です。

東京から箱根に向かう少し手前にある「丹沢山系」の「山北」という行き止まりの地域で、眺望は抜群でした。

すぐ下には牧場もあり、搾りたての牛乳が飲めて最高です。

山荘では「有閑じじい」様達のコネクションをフル活用して、雑誌に出るような名店の大将まで招きました。

そして実演してもらい、その後練習、〆はみんなの蕎麦に酒のつまみを加えての宴会です。

私の担当は何故かカラオケの選曲係でした。

ちょっとしたDJ役で、勝手に曲をどんどん入れておいて、歌いたい曲をみんながめいめい群がって唄うのです。

思い出せない曲名を、印象だけで選曲してビンゴしたときはかなり盛り上がります。

しかし転勤してからは蕎麦を全く打っていません。

そば打ち道具も一式揃えているので、何処かのタイミングで復活出来るキッカケが欲しいと、テレビの懐メロを耳にして最近よく思います。

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