2021年10月16日土曜日

芬陀院(雪舟寺)



京都の東南に位置する「東福寺」の塔頭の一つである「芬陀院(ふんだいん)」。

別名「雪舟寺」とも呼ばれています。

ここの枯山水庭園を「雪舟」が作庭したとの伝承があるためですが、史実としては立証されてないそうです。

火災で荒廃していたのを、昭和の作庭家で有名な「重森三玲」が手がけたそうです。

お伺いして眺めて見ると、こんもりした苔の丘に柱石が突き出ているような感じは、他で拝見した雪舟庭園と似ています。

派手さはないのですが、石と苔と白砂が無理なくかみ合っている様は、奇をてらうこともなく、非常に落ち着きます。

何人かの先客もいたのですが、みなさん同様に表現が悪くてすみませんが、ボーっとしておられます。

私も紛れるようにしてしばらく座っていました。

「画聖」と呼ばれる、この方の絵については、個人として最多の国宝数を誇ります。

乱暴とも思える太めの線を大胆に活用している印象があり、庭とのイメージが重なりません。

三次元の庭と二次元の絵とでは、そもそも異なる集中力が働いているのでしょうか?

凡人では図りかねる世界があるのだろうと、自分勝手に想像してしまいます。

庭は嵐の前の静けさなのかなと、漠然と思いました。

単なる遊び心で、手がけている印象を受けています。

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