2018年11月10日土曜日

鼠ヶ関


東北の「三関」の一つで、日本海側にある交通の要衝「鼠ヶ関」です。

近くに魚市場があり、そこの食堂で夕方近くでしたが新鮮な魚料理を堪能出来ました。

いい腹持ちでウロウロしつつ気持ちよく撮った一枚です。

他の「三関」の太平洋側が「碇ヶ関」、真ん中が「白河城」の近くにある「白河関」です。

東北地方は地形的に山が険しいせいか、太平洋と日本海を横断出来るルートが少なく、必然的にこの「三関」のどれかを通って、縦の北方へジグザグに向かうことになります。

古代においてはこれらから北は「大和朝廷」の領土外でした。

「桓武天皇」以降、本格的に朝廷側からの侵略行動が開始されます。

反対に「蝦夷地」は北へ追いやられ、だんだん縮小されていきます。

ただアメリカの「西部劇」と違うのは、その課程において、有史以来の流れかと思いますが「日本民族」は西から東に向けてどんどん混血化が進んでいきます。

「単一民族」という言葉が何を定義とするのかよくわかりません。

以前にどこかのビール会社社長が「蝦夷発言」で不買運動の憂き目にあいました。

しかし実際のところおかしな話です。

古代末期には、「奥州藤原氏」が統治した約百年にわたる平和な時期という、他の地域では考えられない稀な時代が存在しました。

交易が盛んだったと思われ、「みちのく」が大きな統一単位として、地域交流がより一段と進んだに違いありません。

更にこの後も、鎌倉時代の「守護・地頭」の設置から始まって、室町時代の「守護大名」、安土桃山時代の「戦国大名」、江戸時代の「藩」単位による現代の転勤族も真っ青の「国替え」によって、領地の人民もかなりガラガラポンされています。

偏見を踏まえた事実としても、ずいぶん違うと思うのですが・・・。

まあ、ある程度混ざって均質性が出てくるという点では、「単一」に近いのかもしれません。

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