2019年1月5日土曜日

丹下左膳


新年明けましておめでとうございます。

写真は京都の「大河内山荘」内に展示されている「丹下左膳」のパネルです。

この山荘を建てた俳優「大河内傳次郎」のはまり役で、シビレるような迫力が伝わってきます。

隣にある絵のポスターも実にカッコいい。

車の横で微笑んでいる素のままの本人の写真と比べると全くの別人で、役に入り込んだ眼力の強さに圧倒される次第です。

実はこの「左膳」、「林不忘」という方の書いた新聞小説に登場したキャラクターで、当初は脇役の位置付けでした。

しかし、ニヒルかつ残忍な性格、隻眼隻腕の怪異な風貌、黒エリの白い着流し、というおどろおどろしい設定に、だんだん読者の人気が出て主人公に昇格していきます。

とは言え、取り上げている自分も映画のストーリーとか恥ずかしながら知りません。

設定も知らないのに、いまだに固有名詞かつイメージまで存在を知られているってすごいことだと思います。

昔に、ある野球選手が「〇〇さんは記録で、僕は記憶で名を残します。」と言っていたのを思い出しました。

今は、情報が何でもスマフォで検索出来る「デジタルの時代(これも死語?)」です。

その状況には年々拍車がかかっています。

知らずと、その「便利さ」が自分にとって「大切なこと」を隠しつつあります。

だからこそ、皮肉にも肉体に宿る「直感」や「記憶」の貴重性が増している気がします。

大げさなことを申し上げましたが、何気に思い出して頂ける店でありたいと願いつつ、今年もよろしくお願い致します。

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