車窓越しの写真に見えるのは「岩木山」です。
別名「津軽富士」とも呼ばれ、青森県津軽地方のシンボルであることを、この界隈を旅する度に実感します。
夕暮れ時で、淡い風情が身にしみる光景でした。
この時間帯、常に真っ赤な夕日を期待しなくても、一人旅にはよりなじむ気がします。
山は冠雪していて、季節はしっかり冬でしたが、平地での雪はチラチラしか見えません。
実のついてないリンゴの木がむき出しのまま、フォームの先に何事もなく佇んでいました。
このときは、文豪「太宰治」の生地である「金木」に向かうのが目的です。
そのため「奥羽本線」で北上し、「川部駅」にて「五能線」に乗り換えました。
更にそこから北上して「五所川原駅」で下車、「津軽鉄道」に乗って「金木駅」に向かう旅程となります。
以前ブログで取り上げた「ストーブ列車」が走る路線なのですが、その運行時間には時間帯が合わず、スルメを焼いて食べるのはお預けとなりました。
このスルメにはどうも縁がないような気がします。
地方路線でも有名な「五能線」は、雑誌とかに特集される際、ここから先の反時計回りに展開される日本海側が取り上げられることが多いです。
これもブログで先に取り上げましたが、素晴らしい景観であることは間違いありません。
「津軽海峡」ではないのですが、まさしく演歌「津軽海峡冬景色」を堪能できます。
しかし自分が年を取ってきたせいなのか、時間が経ってこなれてきたのか、生活臭の強い「津軽鉄道」に乗り換えるまでの何気ない区間が、今ではより印象的に浮かんできました。
6駅ほどの短い区間ですが、「青森~弘前」の主要都市の間に位置するので、かなり濃密な生活路線です。
この駅は、その中間の一駅になります。
地元の方々の「津軽弁」が飛び交う中で、会話に入るなんて不可能な世界でした。
そこに一人ポツンと座っていたことを思い出すのです。
こういう寂しさが減っている状況は、幸せな状況であることは間違いないのですが、懐かしい良き間合いであることも事実なのです。
今、自分をあらためて見つめ直す時期なのかもしれません。
久しぶりにこの写真を見つけて、そう思いました。
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