山口県の「長門湯本温泉」に、世界三大美女で有名な「楊貴妃」をモチーフにした温泉宿があります。
宮廷風の浴室内に、立ったまま入浴する「楊貴妃風呂」がありました。
お取引先でもあり、社長にそのことを伺うと、この地域にはもともと「楊貴妃伝説」があり、お墓まであると熱っぽく語ってくれました。
こういう話は大好物です。
中国は唐の時代になりますが、「安禄山の乱」が起きたときに、「玄宗皇帝」の妃である彼女は殺されたことになっています。
しかし、犠牲になったのは身代わりで、本人は中国本土を逃れて、長門市の海岸線に逃れたという話なのです。
確かに、中国本土や朝鮮半島から、対馬海流に乗って対馬や壱岐島を通り抜ければ、山口県北東部に当たる長門市の海岸へ辿り着きそうです。
実際に、北九州のみならず、この界隈は大陸との交易ルートになっていたと思われるのです。
彼女のお墓は「二尊院」にあるとのことで、翌週末に向かいました。
地理的には、車の走行撮影で有名な「角島大橋」がかかる「角島」と、連続する赤い鳥居がインスタ映えすると有名になった「元乃隅神社」の中間に位置します。
そこは長門市街から、大きく突き出た半島になっていて、その入り江に面した高台にありました。
いかにも漂流してきた船が、落ち着きそうな場所です。
写真の通り、楊貴妃の大きな像があり、二枚目の写真にある通り、建物は唐風に仕上げられていました。
歩く場所も大陸風で、ほとんど石畳になっています。
単独ではなく、逃れてきたであろう一団がまとまって葬られているのが印象的でした。
伝説はともかく、中国本土から脱出した一団が、流れ着く事象はそれなりにあったのかと思われます。
この時期、某新聞紙に「阿倍仲麻呂」が連載されていて、「楊貴妃」も登場してました。
私がここを訪問した数日後に、その小説のフィナーレがあったのですが、何と作者がここを訪問して締めくくっていました。
不思議な共感を感じた次第です。
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