2019年5月4日土曜日

丸山遊郭


江戸時代の三大遊郭と言えば、「江戸の吉原・京都の島原」そして「長崎の丸山」です。

先の二つはその周辺が未だに歓楽街として残っていますが、「丸山遊郭」は完全に史跡となっているようです。

メインの場所は公園になっていて、周辺に長崎名物「卓袱料理」の有名店が建造物・料理としての伝統を残してはいます。

しかし夕方ウロウロしても民家の気配しかしません。

ただ少しですが痕跡を感じる収穫はありました。

写真の通り「裏路地の壁」です。

石が埋め込まれた独特の文様になっていて、淫靡な風情が漂っています。

奥の道に吸い込まれそうな雰囲気です。

実際に向かうと、遊女の信仰を集めていた神社がありました。

そこの口を開けている「阿」の狛犬に、「厄除け」として甘いものを食べさせる習わしがあるそうで、口の中には飴玉の類がビッシリこびりつくように入っています。

暑いときに溶けたのでしょう。

足元まで垂れ落ちてどす黒くテカテカしていて気味が悪いです。

暗くなりかけてもおり、遊女の怨念チックなものが漂い始めそうな感じです。

足早に立ち去って、「長崎中華街」で酸っぱそうな料理を食べることにしました。

とにかく旅先での厄除けは心掛けるようにしています。

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