2021年5月1日土曜日

観念寺


写真にある白い角の緩いフレーム。

海と田園が遠望でき、広がる町並みは豊饒の地であると実感します。

「浦島太郎」に出てくる「竜宮城」のような漆喰塗りの白門からの景観です。

別の場所ですが、今住んでいる「下関」に「赤間神宮」があります。

そこの「水天門」が代表格で、平家滅亡時の「海の底にある都」を象徴しています。

海に関わる印象が強いデザインですが、ここはどちらかと言えば山間部になります。

愛媛県西条市西部(旧東予市)にある「観念寺」です。

我が家の菩提寺でもあります。

上層に乗っかっている建物は朱塗りでなく、普通の黒っぽい望楼風の櫓です。

しかも両脇はがっちりした石垣に挟まれており、城門のようです。

江戸時代に築かれたらしく、市の有形文化財に指定されています。

不確かですが、石垣は「伊予松山城」の築城に関わった職人が手がけたとの話を、亡くなった祖父から聞いたことがあります。

そう思えるくらい見事なもので、それらは周辺全体に及びます。

緩やかな扇状地特有の傾斜に沿うように、段々に石垣が組まれた田畑が続きますが、どれも見事なものです。

特に「本谷温泉」への道中は、特筆すべきものだと思います。

戦闘目的ではないと思いますが、城郭の中を突き進んで行くような錯覚を覚えます。

石垣好きにはたまりません。




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