この大きなクジラさんの模型は、山口県長門市通(かよい)地区で開催される「通くじら祭り」
にて使用されてました。
仕事の帰り、たまたま片付け中(おそらく乾かしていた)に、ラッキーにも遭遇しました。
写真にて、家との比較でもわかる通り、駐車場を一頭で占拠しており、尾びれは道路を仕切る金網すら飛び出しています。
動かすときは、模型の腹部に船が入るようになっていて、実際に海に浮かび、頭上から潮も吹きます。
少し前にテレビにてこの祭りの様子が放映されていたのですが、古式捕鯨に乗っ取ったであろう儀式はかなりリアルです。
赤い褌をしめた漁師達を乗せた船が、クジラさんを取り囲み、モリを突いたり、終いには数人が上によじ登ってとどめを刺していました。
地理的には、長門市の海に突き出た青島島の、更にか細い東端となり、釣り針のような地形になっています。
そのため、入り江は袋小路のようになっていて、クジラが迷い込みやすいそうです。
素人の自分ですら、その説明に納得できるロケーションでした。
江戸時代から、捕鯨の基地として栄えていましたが、今後の継続性が心配になりました。
今回の仕事内容は、小中学校に関するボランティア支援で、そのヒヤリングに最東端の高台にある小学校に伺ったのですが、生徒は全学年で6人しかいませんでした。
校舎自体は、コンクリートの三階建て、体育館も25mプールもありますから、以前はそれなりに人がいたのでしょうが、危機的な状況です。
(この後も同様に複数の小中学校を回りましたが、少子化に加えて、産業の空洞化で世帯数が減っており、生徒数を伺うたびに過疎化の深刻さを感じてしまいました。)
現在のお祭りの運営も、地域外に出た人が戻ってきては、運営にしっかり参加しているのでしょうが、絶対数が足りなくなる可能性があります。
今年は残念ながら、悪天候のため中止になったとのこと。
そんな状況を考えると、「新居浜祭り」や「西条祭り」は異次元の運営かもしれません。
祭りの存在は、東予地域の少子化に歯止めをかけているような気がするのは、私だけではないはずです。
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